ある男の子と女の子の秘密のお話
急ぎ足で駅に向かった……
何個か、哲郎に会った時の言葉を
考えたりもしたけど
どの言葉もボツになった。
まずは、哲郎に謝りたかった。
哲郎の行動も、言葉も
まったく、信用しなかった私。
きっと、相手が
違う男の子だったなら
もう少しちやんと
話を聞いていたと思う。
哲郎だから、聞かなかった…
私は、イケメンが苦手!
イケメンに対しての変な…警戒心。
哲郎の、取り巻きの女の子達との
トラブルに
巻き込まれたくなかった
そんな、自分勝手な私…
哲郎はちやんと言ってた
「俺は、ヒカリにしか言わないよ…」
「1年の頃から…いつも、
ヒカリのことを見てた。」
「俺は、こんなこと…
慣れてなんかいないよ!」
少ない言葉で
哲郎はちゃんと言っていた。
それなのに
【おふざけ】で
終わらせたのは私…
駅に着いたらすぐに時刻表を確認
学校からこの駅に着く電車は
1時間に4本ある
この時間の哲郎は
部活を終えて帰宅する時間。
1時間も待っていれば
4本のうちの
どれかの電車に乗ってくるはず!
電車が着くのを待つ事にする。
………………
この駅はわりと大きな駅で
ここから、違う路線に乗り換えたり
バスに乗り変える子も多く
春休みなのに色んな学校の生徒が
入り混じり賑やかだった。
哲郎を、見逃すのはマズイ…
電車が1番よく見えるベンチに座った
少し急ぎ足で来たから
息が荒い……
ローファーじゃないから
足も、少し痛かった
靴のストラップを
もう一度…綺麗にかけかえていると
駅にアナウンスが流れて
電車がホームに入ってきた。
いつも乗っている電車なのに
人を、探すことなんて
したことがなかったから
こんなに、沢山の人が
あの電車に乗っているなんて
予想もしていなかった!!
これ、本気で…
哲郎を見逃してしまうかもっ!!
制服の学生の多さに驚く!
いや、せめて
サトル君の電話番号を
持ってくればよかった?
色んな事を考えながら
私は、電車から降りてくる
人混みを見ていた。
「あっ…」
思わず声が出た!
たくさんの人混みの中に
頭一つ飛び出た
背の高い哲郎をすぐに見つけた!
見逃してしまう
心配など必要なかった
哲郎は、下を向いていても
充分に…目立ってた!
何か音楽を聞いているのか?
イヤホンが見える…
哲郎の、ハッキリした顔立ちは
この距離から見ても
眉間にシワを寄せて…
不機嫌そうな顔をしているのが見える
周りを一切…気にすることなく
哲郎は、ホームから出てきた。
予想以上に歩くのがはやい哲郎!
慌てて立ち上がって
「あっ…哲郎!!」
って、呼んだ。
下を向いて音楽を聞いている哲郎は
呼んでいる声に
全く気がつかないで
さっさと歩いて行く!
眉間にはシワを寄せたまま…
ちょっと…
追いかけなきゃ間に合わない!
立ち上がって哲郎の後を追う。
「哲郎!ちょっと…哲郎!ってば!」
3回以上は、呼んでいる!
哲郎はこっちも見ない
だんだんと
もどかしくなってきて
私は、走って哲郎の所に行き
哲郎の肩をポンポンと…叩いて
少し背伸びして
哲郎の耳から
イヤホンを取ってから言った。
「ちょっと…w
何回も呼んでるんだけどーー!」
哲郎は、本当にビックリした顔をして
私のことを見た……
頭のてっぺんからつま先まで…
私の事を見た哲郎はやっと口を開いた
「ヒカリ…!
ビックリしたんだけどw」
「私は、何回も名前を呼んで
恥ずかしかったんだけど…w」
お互い、顔を見合わせて笑った
哲郎の眉間のシワは消えていた
そして、2人同時に
「この間はゴメン!」
「あの時はゴメンね!」
私達は、また
お互いの顔を見て笑った。
周囲の人が見たら
とてもおかしな2人だったと思う
でも…哲郎の笑顔を見ていたら
がんばって駅まできてよかった♪
って、思った。
哲郎は
「とりあえず駅から出ようか!」
って、言いながら
私の腕を優しくつかんで歩き出した。
私も、頷いて
そのまま哲郎について行った
たくさんの人に
見られていたけれど
もう、人目なんて気にしないと
私は、決めてた…
何個か、哲郎に会った時の言葉を
考えたりもしたけど
どの言葉もボツになった。
まずは、哲郎に謝りたかった。
哲郎の行動も、言葉も
まったく、信用しなかった私。
きっと、相手が
違う男の子だったなら
もう少しちやんと
話を聞いていたと思う。
哲郎だから、聞かなかった…
私は、イケメンが苦手!
イケメンに対しての変な…警戒心。
哲郎の、取り巻きの女の子達との
トラブルに
巻き込まれたくなかった
そんな、自分勝手な私…
哲郎はちやんと言ってた
「俺は、ヒカリにしか言わないよ…」
「1年の頃から…いつも、
ヒカリのことを見てた。」
「俺は、こんなこと…
慣れてなんかいないよ!」
少ない言葉で
哲郎はちゃんと言っていた。
それなのに
【おふざけ】で
終わらせたのは私…
駅に着いたらすぐに時刻表を確認
学校からこの駅に着く電車は
1時間に4本ある
この時間の哲郎は
部活を終えて帰宅する時間。
1時間も待っていれば
4本のうちの
どれかの電車に乗ってくるはず!
電車が着くのを待つ事にする。
………………
この駅はわりと大きな駅で
ここから、違う路線に乗り換えたり
バスに乗り変える子も多く
春休みなのに色んな学校の生徒が
入り混じり賑やかだった。
哲郎を、見逃すのはマズイ…
電車が1番よく見えるベンチに座った
少し急ぎ足で来たから
息が荒い……
ローファーじゃないから
足も、少し痛かった
靴のストラップを
もう一度…綺麗にかけかえていると
駅にアナウンスが流れて
電車がホームに入ってきた。
いつも乗っている電車なのに
人を、探すことなんて
したことがなかったから
こんなに、沢山の人が
あの電車に乗っているなんて
予想もしていなかった!!
これ、本気で…
哲郎を見逃してしまうかもっ!!
制服の学生の多さに驚く!
いや、せめて
サトル君の電話番号を
持ってくればよかった?
色んな事を考えながら
私は、電車から降りてくる
人混みを見ていた。
「あっ…」
思わず声が出た!
たくさんの人混みの中に
頭一つ飛び出た
背の高い哲郎をすぐに見つけた!
見逃してしまう
心配など必要なかった
哲郎は、下を向いていても
充分に…目立ってた!
何か音楽を聞いているのか?
イヤホンが見える…
哲郎の、ハッキリした顔立ちは
この距離から見ても
眉間にシワを寄せて…
不機嫌そうな顔をしているのが見える
周りを一切…気にすることなく
哲郎は、ホームから出てきた。
予想以上に歩くのがはやい哲郎!
慌てて立ち上がって
「あっ…哲郎!!」
って、呼んだ。
下を向いて音楽を聞いている哲郎は
呼んでいる声に
全く気がつかないで
さっさと歩いて行く!
眉間にはシワを寄せたまま…
ちょっと…
追いかけなきゃ間に合わない!
立ち上がって哲郎の後を追う。
「哲郎!ちょっと…哲郎!ってば!」
3回以上は、呼んでいる!
哲郎はこっちも見ない
だんだんと
もどかしくなってきて
私は、走って哲郎の所に行き
哲郎の肩をポンポンと…叩いて
少し背伸びして
哲郎の耳から
イヤホンを取ってから言った。
「ちょっと…w
何回も呼んでるんだけどーー!」
哲郎は、本当にビックリした顔をして
私のことを見た……
頭のてっぺんからつま先まで…
私の事を見た哲郎はやっと口を開いた
「ヒカリ…!
ビックリしたんだけどw」
「私は、何回も名前を呼んで
恥ずかしかったんだけど…w」
お互い、顔を見合わせて笑った
哲郎の眉間のシワは消えていた
そして、2人同時に
「この間はゴメン!」
「あの時はゴメンね!」
私達は、また
お互いの顔を見て笑った。
周囲の人が見たら
とてもおかしな2人だったと思う
でも…哲郎の笑顔を見ていたら
がんばって駅まできてよかった♪
って、思った。
哲郎は
「とりあえず駅から出ようか!」
って、言いながら
私の腕を優しくつかんで歩き出した。
私も、頷いて
そのまま哲郎について行った
たくさんの人に
見られていたけれど
もう、人目なんて気にしないと
私は、決めてた…