ある男の子と女の子の秘密のお話
駅を出てすぐの公園に向かっている
哲郎は途中で
アイスティーを買ってた。
公園に着いたら
哲郎は日陰になっているベンチを選んで
自分の荷物を下ろした。
「ヒカリ…ここでいい?」
「うん」
「はやく…!」
「え?」
「座って!洋服汚れちゃうから!
ここに座れば、汚れない。」
哲郎は、ベンチを指さした
「あっ、ありがとう
洋服は、汚れても平気なんだけどね!」
「綺麗なスカートが汚れるのは
もったいないよ」
そう言いながら、哲郎は
自分は地面に座り込んだ
「なんで?横に座らないの?
ベンチの横あいてるよ!」
ベンチのあいている場所を叩いた
「地面に座らないでも…
ここ!あいてる!」
「今日は部活の帰りだから
汗臭いから。俺!」
「そんなこと気にしないからw」
「それに」
……??
「横に座ったら
せっかくのヒカリの私服が見えないし」
哲郎は恥ずかしそうに下を向く
私は、なんで
こんなに純粋な哲郎を…
見逃していたんだろう
「あの…サトル君と電話で話をしたの」
「そなの?」
「あの…私
哲郎に謝りたくて…来たの!
あの時、慣れてて
私をからかってる!なんて
哲郎に言っちゃった」
「俺も、何も話をしてないのに
いきなりギュッてしちゃったよ…
ヒカリは
そんなことはじめてだったのに」
そりゃそうだ…
「私達、お互い様…なのかな?」
哲郎の表情はまだ暗い
「やっぱり
ちゃんと、話しておけば。
よかったんだよね。私」
今回の…仲直り作戦は
失敗した?
「はぁ…」
思わずため息が出た
哲郎が、そのため息に
反応するように
「本当は…あの謹慎部屋の時
俺、自分があんなことできるなんて
思ってなかった…マジ」
「あんなこと?」
「ヒカリの指をにぎったり
階段の時でも…同じ…
ヒカリをギュッってしたくて
そのまま…行動しちゃって
自分でもびっくり」
「計画していた
わけじゃない?ってこと?」
「計画なんて…できないw
ヒカリが来ることも
知らなかった」
「体が、自然に動いた?」
「うん…自分でもびっくりして
めっちゃ凹んだ
俺、こんなことやっちゃった!って」
「そんなに…凹まないで
その…なんて
言っていいかわかんないけど
私…嫌じゃなかったよ…ギュッ。」
哲郎が私の顔を見た
「本当!?嫌じゃなかった?」
「うん!本当!
嫌だったら…逃げてるもん。私。」
「変態とか、痴漢とか思ってない?」
吹き出しそうだったw
「変態って…ギュッしていい?
なんて聞かないでしょ…」
「俺、変態を見たことないから。」
「私が知ってる範囲では
哲郎は変態じゃないよ!w」
哲郎は地面に大の字になって
寝転んでしまった
「あーーーー!よかった!
ヒカリに嫌われてなくて!!!」
「嫌ってたら…
ここまで来たりしないでしょ?」
「もう、声かけてくるな!って
言われるのかと思った
駅で、ヒカリを見た時」
春の日差しが
哲郎の髪を茶色に見せた
小さい顔に
まつ毛が長く、鼻筋が通った高い鼻
女の子のようにも見える
女の子達に人気なのもわかる
「ねぇ、哲郎……起きて」
哲郎の手をつかんで
寝転んでいる哲郎の体を起こした
哲郎も、私の顔をしっかりと見た
「私と、哲郎は、もっと
話さないといけない
気がするんだけど…どう思う?」
「話せるかな?俺。」
「今も、いっぱいいっぱい
話してるじゃん…w」
「そだね…話してる…」
「話さないと…
お互いのことわからないよね?」
「うん…本当に
そう、思ったよ…
父ちゃんに相談したもん!」
「父ちゃん!?」
……?
「父ちゃんが…大好きな女の子は
大切するのが、男だっ!!
とか…言ってた母ちゃんの前で!」
「哲郎のお母さんが羨ましい!」
「俺も、ヒカリが1番大切だよ
どうやって大切にしたらいいか
まだ、勉強中だけど」
私の中の緊張の糸が
切れた気がした
「ねぇ…今の…告白なのかな?」
「えっ?告白は謹慎部屋でした」
「はい?!」
「ヒカリにしか話してないし
ヒカリが来てくれて
嬉しかった!って言ったよね?」
「それが…告白?」
「うん、他の女の子には
そんな事、絶対言わないし!俺!」
なるほど…
「告白されたら…返事をしないと
いけないよね?」
黙り込む、哲郎…
「明日、お返事をするから
また、駅で待ってていいかな?」
「えっ?明日もヒカリに会えるの?」
「うん、来ていいかな?w」
「嬉しい!w」
哲郎は笑ってた。
「そうだ!私!
お母さんに牛乳を買ってきてって
頼まれていたんだった!」
2人共、どう動いていいのか
まだ、お互いわからない
「コンビニのでいいの?」
「うーーーん、たぶん
私のお母さんは
スーパーにしか売ってない
牛乳がいいと思う。」
「そか…じゃぁ、行こう。」
哲郎は、立ち上がって
自分の荷物を背負った
私の方に、手を差し出している哲郎
……??
「手をつなぐの?」
「いや、ヒカリが
立ち上がる時に危ないじゃん。」
なるほど…!
私は哲郎の手をかりた。
哲郎は、聞いたら答えるけど
聞かないと何も言わない
心の中でメモをしたw
哲郎は公園を出て
大きな歩幅で歩き出した
185センチはありそうな
哲郎の歩幅には
とうてい追いつかない。
「哲郎!ちょっと待って!
歩くのはやいよw」
「……あっ、ゴメン!
はやく歩くのが癖。」
「はやく歩く癖?」
「うん、知らない人とかに
声かけられたくないからw
もう少し、ゆっくり歩く。」
「うん…てか、
哲郎…どこに行くの?」
「スーパーに牛乳を
買いに行くんだろ?」
アイドルは
スーパーで買い物しない的な…
「ねぇ、哲郎!
もしかして、スーパーに
一緒に行ってくれるの?」
「えっ?
スーパーの牛乳がいいんだよね?
ヒカリのお母さん。」
「うん、もちろん、そうだけど
哲郎、帰ってもいいんだよ!
スーパーは
私、1人でも行けるし。」
哲郎は立ち止まって
私の目をじっと見て言った
「俺達、話さないと!って
ヒカリもさっき言ったよね?
俺も…そう思うんだ。」
「うん。」
「歩きながら話せる…だろ?」
「哲郎…時間は大丈夫なの?」
哲郎は、プイッと前を向いて
また歩き出した…
私は、哲郎について行く。
哲郎はブツブツと独り言のように
何かを言っている。
でも、独り言にしては大きな声
「ヒカリの鈍感。」
「ヒカリは全くわかってない。」
「ヒカリのバカw」
ズンズンと歩きながら
私の悪口を言っている哲郎が
なんだか、かわいかった w
そのまま
その悪口を聞いていたい気分
「ヒカリは
男心ってものを知らない。」
「ただ…
ヒカリと歩きたいだけ。」
「少しでも
ヒカリと一緒にいたい。」
「5分でも…10分でも。」
「本当は、私服のヒカリを
みんなに見せて回りたいw」
哲郎のストレートな言葉が
私の心の中に
ドンドンと入って来る……
「哲郎…
ワンピースって言うの、これ。」
「なに?服のこと?」
「うん、ワンピース。」
「そんな花のついたワンピースは
反則だよ…かわいいよ。」
「これ、普段着だよ。」
「そうなんだ…俺、男兄弟しか
いないから。」
「じゃあ、
明日もワンピースにするね。」
「他のも、あるの?」
「そりゃあるよw」
「それも見たい。
明日のお楽しみにしておくw」
あっという間にスーパーに着いた。
哲郎は、なんの気後れもなく
スーパーに入っていく
私は、哲郎の洋服のスソを
少しひっぱって聞いた
「哲郎、スーパー入るの?」
「俺?おつかい係だもんね!
母ちゃんの!…w」
アイドルの意外な言葉の連続…w
私は、いつもの牛乳を買って
お金を払った。
哲郎は牛乳の入った袋をスッと持つ
「あっ、哲郎、私が持つよ!
哲郎は、荷物が多いのに!
牛乳くらい。」
哲郎は、人差し指を
私の口の前に持ってきて
「しーつ!」
出た………哲郎お得意 の
静かにしろのジェスチャー!
「女の子は大切にしないと
いけないって!父ちゃんが!
牛乳くらい持たせてよ!」
私は、自分の人差し指においてある
哲郎の指を、思わず握って
座り込んで、笑ってしまった。
こんなに笑ったのは
久しぶりの気がしたw
哲郎もお腹を抱えて笑ってた…
哲郎は途中で
アイスティーを買ってた。
公園に着いたら
哲郎は日陰になっているベンチを選んで
自分の荷物を下ろした。
「ヒカリ…ここでいい?」
「うん」
「はやく…!」
「え?」
「座って!洋服汚れちゃうから!
ここに座れば、汚れない。」
哲郎は、ベンチを指さした
「あっ、ありがとう
洋服は、汚れても平気なんだけどね!」
「綺麗なスカートが汚れるのは
もったいないよ」
そう言いながら、哲郎は
自分は地面に座り込んだ
「なんで?横に座らないの?
ベンチの横あいてるよ!」
ベンチのあいている場所を叩いた
「地面に座らないでも…
ここ!あいてる!」
「今日は部活の帰りだから
汗臭いから。俺!」
「そんなこと気にしないからw」
「それに」
……??
「横に座ったら
せっかくのヒカリの私服が見えないし」
哲郎は恥ずかしそうに下を向く
私は、なんで
こんなに純粋な哲郎を…
見逃していたんだろう
「あの…サトル君と電話で話をしたの」
「そなの?」
「あの…私
哲郎に謝りたくて…来たの!
あの時、慣れてて
私をからかってる!なんて
哲郎に言っちゃった」
「俺も、何も話をしてないのに
いきなりギュッてしちゃったよ…
ヒカリは
そんなことはじめてだったのに」
そりゃそうだ…
「私達、お互い様…なのかな?」
哲郎の表情はまだ暗い
「やっぱり
ちゃんと、話しておけば。
よかったんだよね。私」
今回の…仲直り作戦は
失敗した?
「はぁ…」
思わずため息が出た
哲郎が、そのため息に
反応するように
「本当は…あの謹慎部屋の時
俺、自分があんなことできるなんて
思ってなかった…マジ」
「あんなこと?」
「ヒカリの指をにぎったり
階段の時でも…同じ…
ヒカリをギュッってしたくて
そのまま…行動しちゃって
自分でもびっくり」
「計画していた
わけじゃない?ってこと?」
「計画なんて…できないw
ヒカリが来ることも
知らなかった」
「体が、自然に動いた?」
「うん…自分でもびっくりして
めっちゃ凹んだ
俺、こんなことやっちゃった!って」
「そんなに…凹まないで
その…なんて
言っていいかわかんないけど
私…嫌じゃなかったよ…ギュッ。」
哲郎が私の顔を見た
「本当!?嫌じゃなかった?」
「うん!本当!
嫌だったら…逃げてるもん。私。」
「変態とか、痴漢とか思ってない?」
吹き出しそうだったw
「変態って…ギュッしていい?
なんて聞かないでしょ…」
「俺、変態を見たことないから。」
「私が知ってる範囲では
哲郎は変態じゃないよ!w」
哲郎は地面に大の字になって
寝転んでしまった
「あーーーー!よかった!
ヒカリに嫌われてなくて!!!」
「嫌ってたら…
ここまで来たりしないでしょ?」
「もう、声かけてくるな!って
言われるのかと思った
駅で、ヒカリを見た時」
春の日差しが
哲郎の髪を茶色に見せた
小さい顔に
まつ毛が長く、鼻筋が通った高い鼻
女の子のようにも見える
女の子達に人気なのもわかる
「ねぇ、哲郎……起きて」
哲郎の手をつかんで
寝転んでいる哲郎の体を起こした
哲郎も、私の顔をしっかりと見た
「私と、哲郎は、もっと
話さないといけない
気がするんだけど…どう思う?」
「話せるかな?俺。」
「今も、いっぱいいっぱい
話してるじゃん…w」
「そだね…話してる…」
「話さないと…
お互いのことわからないよね?」
「うん…本当に
そう、思ったよ…
父ちゃんに相談したもん!」
「父ちゃん!?」
……?
「父ちゃんが…大好きな女の子は
大切するのが、男だっ!!
とか…言ってた母ちゃんの前で!」
「哲郎のお母さんが羨ましい!」
「俺も、ヒカリが1番大切だよ
どうやって大切にしたらいいか
まだ、勉強中だけど」
私の中の緊張の糸が
切れた気がした
「ねぇ…今の…告白なのかな?」
「えっ?告白は謹慎部屋でした」
「はい?!」
「ヒカリにしか話してないし
ヒカリが来てくれて
嬉しかった!って言ったよね?」
「それが…告白?」
「うん、他の女の子には
そんな事、絶対言わないし!俺!」
なるほど…
「告白されたら…返事をしないと
いけないよね?」
黙り込む、哲郎…
「明日、お返事をするから
また、駅で待ってていいかな?」
「えっ?明日もヒカリに会えるの?」
「うん、来ていいかな?w」
「嬉しい!w」
哲郎は笑ってた。
「そうだ!私!
お母さんに牛乳を買ってきてって
頼まれていたんだった!」
2人共、どう動いていいのか
まだ、お互いわからない
「コンビニのでいいの?」
「うーーーん、たぶん
私のお母さんは
スーパーにしか売ってない
牛乳がいいと思う。」
「そか…じゃぁ、行こう。」
哲郎は、立ち上がって
自分の荷物を背負った
私の方に、手を差し出している哲郎
……??
「手をつなぐの?」
「いや、ヒカリが
立ち上がる時に危ないじゃん。」
なるほど…!
私は哲郎の手をかりた。
哲郎は、聞いたら答えるけど
聞かないと何も言わない
心の中でメモをしたw
哲郎は公園を出て
大きな歩幅で歩き出した
185センチはありそうな
哲郎の歩幅には
とうてい追いつかない。
「哲郎!ちょっと待って!
歩くのはやいよw」
「……あっ、ゴメン!
はやく歩くのが癖。」
「はやく歩く癖?」
「うん、知らない人とかに
声かけられたくないからw
もう少し、ゆっくり歩く。」
「うん…てか、
哲郎…どこに行くの?」
「スーパーに牛乳を
買いに行くんだろ?」
アイドルは
スーパーで買い物しない的な…
「ねぇ、哲郎!
もしかして、スーパーに
一緒に行ってくれるの?」
「えっ?
スーパーの牛乳がいいんだよね?
ヒカリのお母さん。」
「うん、もちろん、そうだけど
哲郎、帰ってもいいんだよ!
スーパーは
私、1人でも行けるし。」
哲郎は立ち止まって
私の目をじっと見て言った
「俺達、話さないと!って
ヒカリもさっき言ったよね?
俺も…そう思うんだ。」
「うん。」
「歩きながら話せる…だろ?」
「哲郎…時間は大丈夫なの?」
哲郎は、プイッと前を向いて
また歩き出した…
私は、哲郎について行く。
哲郎はブツブツと独り言のように
何かを言っている。
でも、独り言にしては大きな声
「ヒカリの鈍感。」
「ヒカリは全くわかってない。」
「ヒカリのバカw」
ズンズンと歩きながら
私の悪口を言っている哲郎が
なんだか、かわいかった w
そのまま
その悪口を聞いていたい気分
「ヒカリは
男心ってものを知らない。」
「ただ…
ヒカリと歩きたいだけ。」
「少しでも
ヒカリと一緒にいたい。」
「5分でも…10分でも。」
「本当は、私服のヒカリを
みんなに見せて回りたいw」
哲郎のストレートな言葉が
私の心の中に
ドンドンと入って来る……
「哲郎…
ワンピースって言うの、これ。」
「なに?服のこと?」
「うん、ワンピース。」
「そんな花のついたワンピースは
反則だよ…かわいいよ。」
「これ、普段着だよ。」
「そうなんだ…俺、男兄弟しか
いないから。」
「じゃあ、
明日もワンピースにするね。」
「他のも、あるの?」
「そりゃあるよw」
「それも見たい。
明日のお楽しみにしておくw」
あっという間にスーパーに着いた。
哲郎は、なんの気後れもなく
スーパーに入っていく
私は、哲郎の洋服のスソを
少しひっぱって聞いた
「哲郎、スーパー入るの?」
「俺?おつかい係だもんね!
母ちゃんの!…w」
アイドルの意外な言葉の連続…w
私は、いつもの牛乳を買って
お金を払った。
哲郎は牛乳の入った袋をスッと持つ
「あっ、哲郎、私が持つよ!
哲郎は、荷物が多いのに!
牛乳くらい。」
哲郎は、人差し指を
私の口の前に持ってきて
「しーつ!」
出た………哲郎お得意 の
静かにしろのジェスチャー!
「女の子は大切にしないと
いけないって!父ちゃんが!
牛乳くらい持たせてよ!」
私は、自分の人差し指においてある
哲郎の指を、思わず握って
座り込んで、笑ってしまった。
こんなに笑ったのは
久しぶりの気がしたw
哲郎もお腹を抱えて笑ってた…