ある男の子と女の子の秘密のお話
「ヒカリ、昨日はごめんね」
「いや、私こそ、
変なこと言っちゃって
ごめんなさい」
途切れ途切れの会話…
哲郎は、いつもの公園の
もっと日陰に
私の手を引いて行った
「ここでいっか!!w」
ベンチがない場所・・・
哲郎は、地面に荷物を下ろした
「あっ!ちょっと待って!!」
私は、慌ててバックの中から
広いブランケットを出して
芝生にひいた
「この上に座ると、芝生だらけに
ならないでしょ?w」
「まさか…
敷物が出てくるとは!
びっくりさせられるw」
哲郎は
ブランケットの上に寝転んだ
「あっ、いい感じ!w
ヒカリの香りがたくさんする!」
私は、ついでに
ペーパーナプキンにくるんできた
コロッケも哲郎に渡した
「いやったぁ!
これ…なに?オニギリw」
ゴソゴソと包みを開ける哲郎…
「コロッケだよw」
「マジ!俺の好物だ!
ヒカリが作ったの?」
「うん、残り野菜、
ぜーーんぶ入れたw」
哲郎は、1つ目のコロッケを
3口で食べてしまった
「ちょっとw
もう少し味わってよ!」
「うまーーい!w」
あっとゆう間に2個完食
「もう…おしまい?
もうないの?w」
「あんまり食べたら
哲郎のお母さんの
ご飯が食べれなくなっちゃうよ…」
「それは、100%
ありえねー!w
飯を残すなんて
俺はしたことない!!」
哲郎は大笑いした
私は、哲郎にお手拭きを渡して
哲郎の口をペーパーナプキンで
そっと拭いた
哲郎が、そっと私の瞼を触る・・・
「ヒカリ!
目にも元気がないみたいに見える」
「あっ、平気!寝過ぎかもw」
「あのさ…さっき
サトルと話をしてたんだけど
やっぱ、好きな女の子の過去に
ヤキモチ焼いちゃうこと、
あるねぇ…って
でもさ!!女の子だって
誤解されるのは嫌だよね!!
本当…ごめん」
「あっ、謝らないで
当たり前のことかもしれない
付き合っている女の子の
過去を知りたいって気持ち」
「…うん…知りたい
…ヒカリの全部」
哲郎は、私の手を握りながら
真剣な目をして言った
目をそらすことは、できなかった。
ちゃんと話さないと・・・
哲郎は
自分のせいだと思ってる。
そんなの違う・・・
昨日、泣くだけ泣いて
哲郎に何も言わないなんて
できない・・・
「あのね…私、中学1年の時に
転校してきたの。ここに
だから、
さみしかったのかもしれない。」
「うん…そうだよね…
みんな地元だし。」
「だから、友達を作りたくて
手当たり次第に色んな人と
話をするようにしてたの。」
「うん…」
「バカみたいでしょ?
友達なんて
そんなに簡単に作れる訳
ないのにね!w」
「でも…転校してきたんだろ?
さみしいよ…やっぱり」
「哲郎、ありがとう…
私、まだ、
子供だったんだよ。
ある日、ある先輩に
呼び出されたのね!
みんなと一緒に
帰っていた男の先輩ね!」
「うん…それで?」
「私ったら、みんなと遊ぶことの
お誘いかな?とか思って
何か嬉しくて、呼び出された場所に
行ったのは、覚えてる」
「うん…」
「そしたら、その先輩が
何かの…話をする前に
いきなりキスしてきたのが…
私のファーストキス」
「……。」
「気持ち悪いでしょ?
実際、すごく気持ち悪かった」
「キスされた後に…
その先輩から
「俺と、付き合ってみる?」
って、普通の顔で聞かれたから…
私、逃げたんだ…必死で逃げた。」
「その先輩とやら…
頭大丈夫か?」
「私もそう思ったよ…
大丈夫か?ってw
でも、その先輩は
その後、すぐ彼女を作って
仲良さそうに
彼女と手をつないで帰ってた。」
「彼女探しか…
いるよな…そんな奴。」
「私、先輩を見る度に
気持ち悪くなって
何回も、何回も、
学校で自分の顔を洗ってた
すごく、気持ち悪かったの」
「自分が?気持ち悪かったの?」
「うん、私の中の
ファーストキスは
好きな人とするものと
思っていたから
自分が気持ち悪かったの」
「ヒカリ・・・
話しするのキツくない?」
「うん、今は平気!w
あれから、
その先輩も卒業したし」
「ヒカリ…ねぇ、ヒカリ!
俺も、好きな女の子としか
キスできないよ!
ヒカリ以外とキスするなんて
考えたことも…ないよ」
………………
哲郎のその言葉がまた…
苦しくなった
私も、好きな人と
ファーストキスをするのが
夢だったから。
目の前にいる
ドキドキさせてくれる
こんな人がファーストキスなら
よかったのに…
哲郎は、私の目をじっとみつめる
「…ヒカリ?
俺の目を見て…話をして…
今、ヒカリの
そばにいるのは俺だよ?」
目を見て話せない私の目を
一生懸命に覗き込む…哲郎
「ねぇ、哲郎…お願いがあるの」
「なに?どうしたの?」
「話しの途中で…
私のこと、嫌いになったら
ちゃんと言って欲しいの」
「俺が?そんなの…
ありえない」
哲郎は、優しく私の頭を撫でる
心の中のグチャグチャを
全部、話して
哲郎に、本当の私を
全て知ってほしかった
「その先輩はね
すぐ卒業したから
よかったんだ
立ち直れると思ってたの。」
「思ってた?
まだ、何かあったの?」
哲郎は、話しの先があることを
わかっているように返事をした
「それから、友達も増えてきて
みんなと、
遊びに行くようになったり
時々、集まったりできるように
なったの
その先輩との事も少しずつ
忘れてる日が、多くなった」
「うん」
「あの時は…花火大会で
そうだな…
10人くらいのグループで
花火を見に行ったんだよ
学校の友達とね!
男の子と、女の子
合わせて10人くらい」
「ヤダな…
なんかわかってきた」
「うん…その花火大会の時に
私があまり…
その場所に詳しくなくて
少し、みんなとはぐれちゃったの」
「地元じゃないからね」
「そしたら…1人の男の子が
私をみつけてくれて…
私、少し安心したのよ!
迷子にならなくてよかった…って。」
「…うん」
「そしたら、その男の子が
私の腕を、強く引っ張って
暗い場所に連れて行ったの
花火の音しか聞こえないような
すごく暗い場所だった…夜だしね」
「マジ…?」
「暗くて何も見えなくて…
真っ暗で・・・
私、そこで
その男の子に、キスされちゃったの
ね?…引いちゃうでしょ?
私、スキだらけなのかもしれない
って、後から何回も思った…」
「ヒカリに…スキがあるとか
思わないよ。
女の子は、男の力には
かなわないこと、たくさんあるよ」
「男の力っていうのか。
私、その力が
すごく怖くて…怖くて
ずっと私の手を握ってるの
すごい力で…離してくれないの
それが怖くて…
体が硬直したみたいになってしまって
動けなかったの…私」
「マジ…なんなの?その男」
「普段は、すごく
モテるタイプの
その男の子
いつも、女の子に
告白されてるような
男の子だったんだよ」
自分で話していても
言い訳に聞こえてすごく嫌だった
「花火大会は…
もちろん、その後すぐ
他の友達も、探してくれていたから
ちゃんと合流して
それ以上、何もなかったんだけど
その、男の子に
連れて行かれた場所が
どうしても思い出せないの」
「真っ暗だったから…か…!」
「だから、しばらく
夢が続いて…悪夢?
私…なんでこの人に
キスされたの?
なんで、この人と
手をつないでるの?
なんで、こんなに真っ暗なの?
って何をしても、逃げられない悪夢…
何回も、何回も夢を見た」
自然と、涙がスルッと零れる
忘れようとしていた嫌な思い出
哲郎は、手で私の涙を拭いた
「その男、マジでムカつく
普段じゃできないよ…それ。」
「でも…私も
少し大人になっていて
その男の子から
その後に告白されたの」
「うん」
「だから…頭にきてしまって
『なんで、あんたみたいな男と
付き合わないといけないのよ!!』
ってね…虫ケラのように
跳ね除けてしまいまして…私」
「虫ケラ…w」
哲郎は、私の前髪を手で上げて
私の涙を拭いた
もう、涙は出ていなかった……
はじめて
他の人に話をした
私の嫌いな過去。
哲郎が笑って聞いてくれたから
心がスッと軽くなった✧
哲郎の目を見ていたら
次々と言葉が溢れた……
「まぁ、中学だからね
あっとゆう間に、その事が
噂になってしまって…
それを機会に
私は、同級生から
無視されることに
なるんですw卒業まで!
だから、1人で看護科に!
って感じ?」
「俺も、やられたもんね!
ハブ!w
てか、俺が1人がすき!w」
「なんだろね…もう高校で
本当の友達を作りたくて…
彼氏っていう…
存在がいたら変な誘いも
減るだろうし…
って、安易な考えで
告白にOKしたのも…私」
「彼氏がいることで
防御線を張ってたってこと?w」
「うーん、防御線とゆうか
その彼のこと、好きになれれば
良かったんだけど…
なんせ、デートも3回くらいしか
行ってないんだよねw」
「その、ヒカリの
防御線に気がつかないで
2年間もひっかかり続けた…
バカな俺!」
「私は…防御線を張らないと
こんなにスキだらけで
…鈍感なんだもん」
「ヒカリが、本当の鈍感だったら
今でも、過去の事を
気にしたりして
いないんじゃない?」
「私には、少しだけ
重すぎた
過去だったのかもしれない。」
哲郎は、返事をしない
それどころか
うつ伏せになってしまっていた
心の中で
全部、話せてスッキリした自分と
哲郎に、申し訳ないと思う自分が
隣同士に座っているよう・・・
哲郎が、小さい声でつぶやく
「ヒカリが…
そんな悩みを抱えてるのも
気がつかないで、俺、いきなり
抱きしめたりしちゃったんだよな
なんて…バカだ!俺!」
「あの事については
ちゃんと、2人で話をしたし
本当に、怖くなかったから
不思議…なんだけどね…
自分でもw」
哲郎、落ち込まないで
「哲郎…あのね
私は、哲郎が思ってるような
女の子じゃないと思う
嫌な…過去しかない、ひねくれ者」
哲郎は、ブランケットから
少し…顔を上げた
「だから…不安なの
他の女の子達みたいに
ちゃんと
恋愛できるのか…不安。」
哲郎は、私の目をじっと見つめる
「今でも、不安なの?」
「だって、全てがはじめてで
これから
哲郎の理想の彼女になれるのか
自分でも、わからないの」
「俺の、理想の彼女って?」
「その…いつでも
抱きしめられたり
キスできたりする…
普通の彼女?
他の、女の子達みたいに」
哲郎は少し怒った目になって言った。
「キスしたり、ギュってしたり
俺が、それだけを
ヒカリに求めるてると、思ってた?」
すぐに答えが出てこなかった。
「いや、私こそ、
変なこと言っちゃって
ごめんなさい」
途切れ途切れの会話…
哲郎は、いつもの公園の
もっと日陰に
私の手を引いて行った
「ここでいっか!!w」
ベンチがない場所・・・
哲郎は、地面に荷物を下ろした
「あっ!ちょっと待って!!」
私は、慌ててバックの中から
広いブランケットを出して
芝生にひいた
「この上に座ると、芝生だらけに
ならないでしょ?w」
「まさか…
敷物が出てくるとは!
びっくりさせられるw」
哲郎は
ブランケットの上に寝転んだ
「あっ、いい感じ!w
ヒカリの香りがたくさんする!」
私は、ついでに
ペーパーナプキンにくるんできた
コロッケも哲郎に渡した
「いやったぁ!
これ…なに?オニギリw」
ゴソゴソと包みを開ける哲郎…
「コロッケだよw」
「マジ!俺の好物だ!
ヒカリが作ったの?」
「うん、残り野菜、
ぜーーんぶ入れたw」
哲郎は、1つ目のコロッケを
3口で食べてしまった
「ちょっとw
もう少し味わってよ!」
「うまーーい!w」
あっとゆう間に2個完食
「もう…おしまい?
もうないの?w」
「あんまり食べたら
哲郎のお母さんの
ご飯が食べれなくなっちゃうよ…」
「それは、100%
ありえねー!w
飯を残すなんて
俺はしたことない!!」
哲郎は大笑いした
私は、哲郎にお手拭きを渡して
哲郎の口をペーパーナプキンで
そっと拭いた
哲郎が、そっと私の瞼を触る・・・
「ヒカリ!
目にも元気がないみたいに見える」
「あっ、平気!寝過ぎかもw」
「あのさ…さっき
サトルと話をしてたんだけど
やっぱ、好きな女の子の過去に
ヤキモチ焼いちゃうこと、
あるねぇ…って
でもさ!!女の子だって
誤解されるのは嫌だよね!!
本当…ごめん」
「あっ、謝らないで
当たり前のことかもしれない
付き合っている女の子の
過去を知りたいって気持ち」
「…うん…知りたい
…ヒカリの全部」
哲郎は、私の手を握りながら
真剣な目をして言った
目をそらすことは、できなかった。
ちゃんと話さないと・・・
哲郎は
自分のせいだと思ってる。
そんなの違う・・・
昨日、泣くだけ泣いて
哲郎に何も言わないなんて
できない・・・
「あのね…私、中学1年の時に
転校してきたの。ここに
だから、
さみしかったのかもしれない。」
「うん…そうだよね…
みんな地元だし。」
「だから、友達を作りたくて
手当たり次第に色んな人と
話をするようにしてたの。」
「うん…」
「バカみたいでしょ?
友達なんて
そんなに簡単に作れる訳
ないのにね!w」
「でも…転校してきたんだろ?
さみしいよ…やっぱり」
「哲郎、ありがとう…
私、まだ、
子供だったんだよ。
ある日、ある先輩に
呼び出されたのね!
みんなと一緒に
帰っていた男の先輩ね!」
「うん…それで?」
「私ったら、みんなと遊ぶことの
お誘いかな?とか思って
何か嬉しくて、呼び出された場所に
行ったのは、覚えてる」
「うん…」
「そしたら、その先輩が
何かの…話をする前に
いきなりキスしてきたのが…
私のファーストキス」
「……。」
「気持ち悪いでしょ?
実際、すごく気持ち悪かった」
「キスされた後に…
その先輩から
「俺と、付き合ってみる?」
って、普通の顔で聞かれたから…
私、逃げたんだ…必死で逃げた。」
「その先輩とやら…
頭大丈夫か?」
「私もそう思ったよ…
大丈夫か?ってw
でも、その先輩は
その後、すぐ彼女を作って
仲良さそうに
彼女と手をつないで帰ってた。」
「彼女探しか…
いるよな…そんな奴。」
「私、先輩を見る度に
気持ち悪くなって
何回も、何回も、
学校で自分の顔を洗ってた
すごく、気持ち悪かったの」
「自分が?気持ち悪かったの?」
「うん、私の中の
ファーストキスは
好きな人とするものと
思っていたから
自分が気持ち悪かったの」
「ヒカリ・・・
話しするのキツくない?」
「うん、今は平気!w
あれから、
その先輩も卒業したし」
「ヒカリ…ねぇ、ヒカリ!
俺も、好きな女の子としか
キスできないよ!
ヒカリ以外とキスするなんて
考えたことも…ないよ」
………………
哲郎のその言葉がまた…
苦しくなった
私も、好きな人と
ファーストキスをするのが
夢だったから。
目の前にいる
ドキドキさせてくれる
こんな人がファーストキスなら
よかったのに…
哲郎は、私の目をじっとみつめる
「…ヒカリ?
俺の目を見て…話をして…
今、ヒカリの
そばにいるのは俺だよ?」
目を見て話せない私の目を
一生懸命に覗き込む…哲郎
「ねぇ、哲郎…お願いがあるの」
「なに?どうしたの?」
「話しの途中で…
私のこと、嫌いになったら
ちゃんと言って欲しいの」
「俺が?そんなの…
ありえない」
哲郎は、優しく私の頭を撫でる
心の中のグチャグチャを
全部、話して
哲郎に、本当の私を
全て知ってほしかった
「その先輩はね
すぐ卒業したから
よかったんだ
立ち直れると思ってたの。」
「思ってた?
まだ、何かあったの?」
哲郎は、話しの先があることを
わかっているように返事をした
「それから、友達も増えてきて
みんなと、
遊びに行くようになったり
時々、集まったりできるように
なったの
その先輩との事も少しずつ
忘れてる日が、多くなった」
「うん」
「あの時は…花火大会で
そうだな…
10人くらいのグループで
花火を見に行ったんだよ
学校の友達とね!
男の子と、女の子
合わせて10人くらい」
「ヤダな…
なんかわかってきた」
「うん…その花火大会の時に
私があまり…
その場所に詳しくなくて
少し、みんなとはぐれちゃったの」
「地元じゃないからね」
「そしたら…1人の男の子が
私をみつけてくれて…
私、少し安心したのよ!
迷子にならなくてよかった…って。」
「…うん」
「そしたら、その男の子が
私の腕を、強く引っ張って
暗い場所に連れて行ったの
花火の音しか聞こえないような
すごく暗い場所だった…夜だしね」
「マジ…?」
「暗くて何も見えなくて…
真っ暗で・・・
私、そこで
その男の子に、キスされちゃったの
ね?…引いちゃうでしょ?
私、スキだらけなのかもしれない
って、後から何回も思った…」
「ヒカリに…スキがあるとか
思わないよ。
女の子は、男の力には
かなわないこと、たくさんあるよ」
「男の力っていうのか。
私、その力が
すごく怖くて…怖くて
ずっと私の手を握ってるの
すごい力で…離してくれないの
それが怖くて…
体が硬直したみたいになってしまって
動けなかったの…私」
「マジ…なんなの?その男」
「普段は、すごく
モテるタイプの
その男の子
いつも、女の子に
告白されてるような
男の子だったんだよ」
自分で話していても
言い訳に聞こえてすごく嫌だった
「花火大会は…
もちろん、その後すぐ
他の友達も、探してくれていたから
ちゃんと合流して
それ以上、何もなかったんだけど
その、男の子に
連れて行かれた場所が
どうしても思い出せないの」
「真っ暗だったから…か…!」
「だから、しばらく
夢が続いて…悪夢?
私…なんでこの人に
キスされたの?
なんで、この人と
手をつないでるの?
なんで、こんなに真っ暗なの?
って何をしても、逃げられない悪夢…
何回も、何回も夢を見た」
自然と、涙がスルッと零れる
忘れようとしていた嫌な思い出
哲郎は、手で私の涙を拭いた
「その男、マジでムカつく
普段じゃできないよ…それ。」
「でも…私も
少し大人になっていて
その男の子から
その後に告白されたの」
「うん」
「だから…頭にきてしまって
『なんで、あんたみたいな男と
付き合わないといけないのよ!!』
ってね…虫ケラのように
跳ね除けてしまいまして…私」
「虫ケラ…w」
哲郎は、私の前髪を手で上げて
私の涙を拭いた
もう、涙は出ていなかった……
はじめて
他の人に話をした
私の嫌いな過去。
哲郎が笑って聞いてくれたから
心がスッと軽くなった✧
哲郎の目を見ていたら
次々と言葉が溢れた……
「まぁ、中学だからね
あっとゆう間に、その事が
噂になってしまって…
それを機会に
私は、同級生から
無視されることに
なるんですw卒業まで!
だから、1人で看護科に!
って感じ?」
「俺も、やられたもんね!
ハブ!w
てか、俺が1人がすき!w」
「なんだろね…もう高校で
本当の友達を作りたくて…
彼氏っていう…
存在がいたら変な誘いも
減るだろうし…
って、安易な考えで
告白にOKしたのも…私」
「彼氏がいることで
防御線を張ってたってこと?w」
「うーん、防御線とゆうか
その彼のこと、好きになれれば
良かったんだけど…
なんせ、デートも3回くらいしか
行ってないんだよねw」
「その、ヒカリの
防御線に気がつかないで
2年間もひっかかり続けた…
バカな俺!」
「私は…防御線を張らないと
こんなにスキだらけで
…鈍感なんだもん」
「ヒカリが、本当の鈍感だったら
今でも、過去の事を
気にしたりして
いないんじゃない?」
「私には、少しだけ
重すぎた
過去だったのかもしれない。」
哲郎は、返事をしない
それどころか
うつ伏せになってしまっていた
心の中で
全部、話せてスッキリした自分と
哲郎に、申し訳ないと思う自分が
隣同士に座っているよう・・・
哲郎が、小さい声でつぶやく
「ヒカリが…
そんな悩みを抱えてるのも
気がつかないで、俺、いきなり
抱きしめたりしちゃったんだよな
なんて…バカだ!俺!」
「あの事については
ちゃんと、2人で話をしたし
本当に、怖くなかったから
不思議…なんだけどね…
自分でもw」
哲郎、落ち込まないで
「哲郎…あのね
私は、哲郎が思ってるような
女の子じゃないと思う
嫌な…過去しかない、ひねくれ者」
哲郎は、ブランケットから
少し…顔を上げた
「だから…不安なの
他の女の子達みたいに
ちゃんと
恋愛できるのか…不安。」
哲郎は、私の目をじっと見つめる
「今でも、不安なの?」
「だって、全てがはじめてで
これから
哲郎の理想の彼女になれるのか
自分でも、わからないの」
「俺の、理想の彼女って?」
「その…いつでも
抱きしめられたり
キスできたりする…
普通の彼女?
他の、女の子達みたいに」
哲郎は少し怒った目になって言った。
「キスしたり、ギュってしたり
俺が、それだけを
ヒカリに求めるてると、思ってた?」
すぐに答えが出てこなかった。