ある男の子と女の子の秘密のお話
出会い✳︎哲郎
Story ・1
私の人生では男性との出会いは
いつも偶然。
この部分は神様に感謝してる ♪
合コン、紹介、ナンパ
男女の出会いを求めて…
と、いった感じのことは
この年齢までなかった
自分でも
長いこと生きてきた気がするけど
ありがたいことに
彼氏がいなくて寂しい…
なーんて思った時期も、ない。
いつも、友人から言われる言葉
「ヒカリには、わかんないよぉ!
いつも、彼氏いるじゃん!」
うん…私、わかんない…w
けど、よく私を見てよ
恋多き女とかじゃないよ!
浮気も嫌いだし。
出会いを求めている訳でもない。
ほら、ちゃんと私を見て…
1人で子供も育てて
けっこう苦労してるんだよ…w
なんだか文字にするとイタイ女に
思えてしまう…
けど、それが私だよ ♪
恋多き女さんから怒られちゃうよ。
男性との、出会いの事なんて
聞かれても
私にはわからなかった…
いつも偶然に出会うから…
……………………
哲郎という男の子を知ったのは
高校2年生の頃。
哲郎とは同じ年齢の同級生だったけど
私は看護科で哲郎は普通科だった。
毎朝乗る電車には
同じ学校の子が
たくさん乗っていて
哲郎はいつも4~5人の
男女入り混じったグループでいる
私は、看護科の女子グループ
高校生2年生の頃は
少し大人になったような気分になって
みんな彼氏を作ったり…
同じ電車の
気になる男子の話しをしたり
急に色気付く時期だった。
ある日、友達の美穂ちゃんが
「彼氏ができたから会わせたの!」
って言いながら
私の手をグイグイと引っ張って
電車の席を移動して行った…
私は、美穂ちゃんの後ろを
転びそうになりながら付いて行く
辿りついた席は
哲郎達の普通科のグループの席…
美穂ちゃんの彼氏さんは
照れ臭そうに
「剛っていいます…よろしく…w」
と、私に向かって笑った
美穂ちゃんの彼の剛くんは
少し顔が赤くなっていてかわいい♫
美穂ちゃんも
手で口を抑えて笑っていた
普通科のグループは
みんな、男女問わず仲良しみたいで
美穂ちゃんとその彼氏の剛くんを
ひやかすように
指で突っついたりしてたw
普通科の女の子の1人が
楽しそうに
私にはなしかけてくれた♪
「もーーう!ラブラブを
見せつけられちゃったねーー!!w
私は、智恵!チーって呼んでね!
よろしく!この子はまきリンで
その隣が明美!こっちはサトル!
これは哲郎!」
チーちゃんという女の子に
一気に覚えられそうもないほど
慌ただしく名前を紹介された…w
普通科のグループさん達は
みんな…私に合図を送るように
ピースサインをしたり、笑顔で
「よろしくねー!」
って、笑いかけてくれた…
私も慌てて笑いながら言った
「あっ、私…ヒカリ!
みなさん、はじめまして!!」
話しかけてくれたチーちゃんが
「かわいい名前…
いいなぁヒカリ!
私なんて知恵とか言ってるけど
本当は知恵子…
ありふれてるでしょ?w」
チーちゃんは
ヤンキーっぽいけど
笑顔がとってもかわいい♫
すぐに打ち解けられそうな
フレンドリーなチーちゃんの話に
みんなも笑ってた♪
男の子が1人
私の顔も見ないで聞いた
「どんな漢字を書くの?
ヒカリって…」
少しかすれた愛想のない話し方。
「えっ、あ、光!ヒカリって…
蛍光灯の光!そのまま
何て説明したらいいのかな…」
色々と、説明を考える。
「ふーん…。」
男の子は、ふーん。
って…
そっけない返事をして
それっきり、私の、顔も見ない
チーちゃんが言った
「ごめんね!
哲郎は愛想がないんだよ!
悪い奴じゃないからw
ピカピカのヒカちゃんね!」
「蛍光灯ってすごいな!
はじめて聞いたよ!その例え!w」
って笑ったのが、サトル君
その、私の顔も見ないで
そっけない態度で
私の名前を聞いた男の子が
哲郎だった。
哲郎は、仲良しの友達とは
すごく楽しそうに話すけど
それからも
私の顔を見ることは
ほとんどなかった。
哲郎って、ほんと
愛想のない人!
心の中で思った。
………………
私と、普通科の人達とは
それから
どんどん仲良くなっていった ♪
女ばかりの看護科と
普通科とは
世界がまるで違ってて
電車だって席が空いていたら
みんなで近くに座った!
たまに、学校内ですれ違っても
明るく私に声をかけてくれた♪
哲郎以外の友達は…!!
だけど。
哲郎は同じ仲間の女の子とは
楽しそうに喋っていたけど
私には
喋りかけてくることはなかった
私から喋りかけても
「あぁ…うん…」
くらいの返事しかしない
喋るどころか
私の顔も見ようともしない。
目が合っても
哲郎から、スッと目をそらした
私、何か
嫌われちゃったかな…?
そうとしか思えなかった。
でも、学科も違うし……
哲郎のことは
気にしないようにしようと
私からも話しかけることを
極力避けるようになっていった…
哲郎という男の子は
サッカーをしていて
かなり背が高かった
哲郎の顔を…美形以外の言葉で
表現するのは難しい!!
哲郎の周りには
いつも女の子が群がっていて…
一生懸命、哲郎に
話しかけている光景を
よく見かけた。
電車の中では
仲良しグループと楽しそうに
声を上げて笑う哲郎。
そんな哲郎に
私と話す必要なんてないと思った。
哲郎の周りには
いつも人でいっぱいだ
私の、性格なのかもしれないけど
モテるイケメンは
あまり好きでじゃなかった・・・
イケメンだからって
何とも思わない
普通に話をしたいだけなのに
話しをしていたら
取り巻きの女の子からの
痛い視線を感じる…
話をするのが好きな私には
話をするだけで、誤解される
人気のある男の子は
正直、面倒だった。
嫉妬とゆう感情が嫌い!
だからかもしれない…
この頃の私には
他校に、彼氏がいた。
彼氏は1つ年上で
受験生だった……
ほとんどデートなどしていない
電車で日常であった事を
たまに、電話で話すくらい?
高校生の恋愛は
こんなものだと思ってた。
彼氏に会いたくて仕方ないなんて
熱い感情は…
まるでなかった w
この頃の彼氏は
友達以上なんだけど
恋人と呼べるにはほど遠い存在の人
彼氏も
そう思っていたと思う…
キスをしてこようとしたり
手を繋ぐことも
ほとんどない…
私もそれくらいで充分。
普通科の仲良くなった子は
学校で、たまにすれ違っても
「ヒカちやーーん!」
って声をかけてくれる
友達の美穂ちゃんに
彼氏ができた事で
一気に友達が増えた気がして
嬉しかった・・・
もちろん哲郎 とも
学校内ですれ違うこともあったけど
哲郎は、チラリと私を見て
「おう。」
くらいしか言わない…
私も、それに応えるように
ちょっと手を
上げるくらいの挨拶 ?
哲郎とは、そんな
仲良くなれそうな日々が続いた…
あの日までは…
………………………
あの日の私は、職員室に
なんの用事があったんだろう?
職員室に向かって
廊下を歩いていた
普段の学校は賑やかで
ザワザワしていたけど
さすがに、職員室の周りは
生徒の声が
遠くから聞こえるくらいで
とても静かだった。
いかにも職員室らしい雰囲気。
ちょうど
職員室の扉が見えてきた時
職員室の扉があいて
哲郎が出てきた…
哲郎は下を向いていて
表情は見えなかったけど
職員室の扉を閉める姿は
明らかに、荒っぽい閉め方!!
『ご機嫌が悪いようですねぇ。
いつも以上に…』
私は心の中でつぶやきながら
哲郎とすれ違うのを
立ち止まって見ていた
哲郎は
チラっと私の顔を見たけど
何も言わないで
私の横を通りすぎて行った
相変わらずの愛想のなさ…
まぁ、私にだけ
なんだろうけど。
なんて考えながら
私は職員室のドアに向かって
また、歩きだした。
その時、後ろから哲郎の声がした
「ヒカリ…!!」
ビックリして
振り向いた…
はじめて哲郎が名前を呼んだ!!
哲郎は、しっかり私の目を見て
少し小声で言った
「俺、学校謹慎くらったから!
2週間、謹慎部屋にいるから。」
「えっ?大丈夫なの?
何をやらかしちゃったの?」
「タバコ見つかっただけ!
大丈夫だから…2週間だし。」
「そうか…
友達に伝えればいいの?」
哲郎が、私に…
学校謹慎になった話をする理由は
友達に伝えておけばいいの?
くらいしか
私には思いつかなかった。
一瞬、間があい
哲郎は言った
「いや、友達には
言わなくていい…!
ヒカリが知ってれば…
それでいい…」
それだけ言って
哲郎は行ってしまった。
哲郎の背中を見送りながら
哲郎が私に
何が言いたかったのか
しばらく考えたけど
さっぱり!!わからない。
……??
私は職員室に
用事があったことを思い出して
哲郎から目を離して
職員室に入った。
私の人生では男性との出会いは
いつも偶然。
この部分は神様に感謝してる ♪
合コン、紹介、ナンパ
男女の出会いを求めて…
と、いった感じのことは
この年齢までなかった
自分でも
長いこと生きてきた気がするけど
ありがたいことに
彼氏がいなくて寂しい…
なーんて思った時期も、ない。
いつも、友人から言われる言葉
「ヒカリには、わかんないよぉ!
いつも、彼氏いるじゃん!」
うん…私、わかんない…w
けど、よく私を見てよ
恋多き女とかじゃないよ!
浮気も嫌いだし。
出会いを求めている訳でもない。
ほら、ちゃんと私を見て…
1人で子供も育てて
けっこう苦労してるんだよ…w
なんだか文字にするとイタイ女に
思えてしまう…
けど、それが私だよ ♪
恋多き女さんから怒られちゃうよ。
男性との、出会いの事なんて
聞かれても
私にはわからなかった…
いつも偶然に出会うから…
……………………
哲郎という男の子を知ったのは
高校2年生の頃。
哲郎とは同じ年齢の同級生だったけど
私は看護科で哲郎は普通科だった。
毎朝乗る電車には
同じ学校の子が
たくさん乗っていて
哲郎はいつも4~5人の
男女入り混じったグループでいる
私は、看護科の女子グループ
高校生2年生の頃は
少し大人になったような気分になって
みんな彼氏を作ったり…
同じ電車の
気になる男子の話しをしたり
急に色気付く時期だった。
ある日、友達の美穂ちゃんが
「彼氏ができたから会わせたの!」
って言いながら
私の手をグイグイと引っ張って
電車の席を移動して行った…
私は、美穂ちゃんの後ろを
転びそうになりながら付いて行く
辿りついた席は
哲郎達の普通科のグループの席…
美穂ちゃんの彼氏さんは
照れ臭そうに
「剛っていいます…よろしく…w」
と、私に向かって笑った
美穂ちゃんの彼の剛くんは
少し顔が赤くなっていてかわいい♫
美穂ちゃんも
手で口を抑えて笑っていた
普通科のグループは
みんな、男女問わず仲良しみたいで
美穂ちゃんとその彼氏の剛くんを
ひやかすように
指で突っついたりしてたw
普通科の女の子の1人が
楽しそうに
私にはなしかけてくれた♪
「もーーう!ラブラブを
見せつけられちゃったねーー!!w
私は、智恵!チーって呼んでね!
よろしく!この子はまきリンで
その隣が明美!こっちはサトル!
これは哲郎!」
チーちゃんという女の子に
一気に覚えられそうもないほど
慌ただしく名前を紹介された…w
普通科のグループさん達は
みんな…私に合図を送るように
ピースサインをしたり、笑顔で
「よろしくねー!」
って、笑いかけてくれた…
私も慌てて笑いながら言った
「あっ、私…ヒカリ!
みなさん、はじめまして!!」
話しかけてくれたチーちゃんが
「かわいい名前…
いいなぁヒカリ!
私なんて知恵とか言ってるけど
本当は知恵子…
ありふれてるでしょ?w」
チーちゃんは
ヤンキーっぽいけど
笑顔がとってもかわいい♫
すぐに打ち解けられそうな
フレンドリーなチーちゃんの話に
みんなも笑ってた♪
男の子が1人
私の顔も見ないで聞いた
「どんな漢字を書くの?
ヒカリって…」
少しかすれた愛想のない話し方。
「えっ、あ、光!ヒカリって…
蛍光灯の光!そのまま
何て説明したらいいのかな…」
色々と、説明を考える。
「ふーん…。」
男の子は、ふーん。
って…
そっけない返事をして
それっきり、私の、顔も見ない
チーちゃんが言った
「ごめんね!
哲郎は愛想がないんだよ!
悪い奴じゃないからw
ピカピカのヒカちゃんね!」
「蛍光灯ってすごいな!
はじめて聞いたよ!その例え!w」
って笑ったのが、サトル君
その、私の顔も見ないで
そっけない態度で
私の名前を聞いた男の子が
哲郎だった。
哲郎は、仲良しの友達とは
すごく楽しそうに話すけど
それからも
私の顔を見ることは
ほとんどなかった。
哲郎って、ほんと
愛想のない人!
心の中で思った。
………………
私と、普通科の人達とは
それから
どんどん仲良くなっていった ♪
女ばかりの看護科と
普通科とは
世界がまるで違ってて
電車だって席が空いていたら
みんなで近くに座った!
たまに、学校内ですれ違っても
明るく私に声をかけてくれた♪
哲郎以外の友達は…!!
だけど。
哲郎は同じ仲間の女の子とは
楽しそうに喋っていたけど
私には
喋りかけてくることはなかった
私から喋りかけても
「あぁ…うん…」
くらいの返事しかしない
喋るどころか
私の顔も見ようともしない。
目が合っても
哲郎から、スッと目をそらした
私、何か
嫌われちゃったかな…?
そうとしか思えなかった。
でも、学科も違うし……
哲郎のことは
気にしないようにしようと
私からも話しかけることを
極力避けるようになっていった…
哲郎という男の子は
サッカーをしていて
かなり背が高かった
哲郎の顔を…美形以外の言葉で
表現するのは難しい!!
哲郎の周りには
いつも女の子が群がっていて…
一生懸命、哲郎に
話しかけている光景を
よく見かけた。
電車の中では
仲良しグループと楽しそうに
声を上げて笑う哲郎。
そんな哲郎に
私と話す必要なんてないと思った。
哲郎の周りには
いつも人でいっぱいだ
私の、性格なのかもしれないけど
モテるイケメンは
あまり好きでじゃなかった・・・
イケメンだからって
何とも思わない
普通に話をしたいだけなのに
話しをしていたら
取り巻きの女の子からの
痛い視線を感じる…
話をするのが好きな私には
話をするだけで、誤解される
人気のある男の子は
正直、面倒だった。
嫉妬とゆう感情が嫌い!
だからかもしれない…
この頃の私には
他校に、彼氏がいた。
彼氏は1つ年上で
受験生だった……
ほとんどデートなどしていない
電車で日常であった事を
たまに、電話で話すくらい?
高校生の恋愛は
こんなものだと思ってた。
彼氏に会いたくて仕方ないなんて
熱い感情は…
まるでなかった w
この頃の彼氏は
友達以上なんだけど
恋人と呼べるにはほど遠い存在の人
彼氏も
そう思っていたと思う…
キスをしてこようとしたり
手を繋ぐことも
ほとんどない…
私もそれくらいで充分。
普通科の仲良くなった子は
学校で、たまにすれ違っても
「ヒカちやーーん!」
って声をかけてくれる
友達の美穂ちゃんに
彼氏ができた事で
一気に友達が増えた気がして
嬉しかった・・・
もちろん哲郎 とも
学校内ですれ違うこともあったけど
哲郎は、チラリと私を見て
「おう。」
くらいしか言わない…
私も、それに応えるように
ちょっと手を
上げるくらいの挨拶 ?
哲郎とは、そんな
仲良くなれそうな日々が続いた…
あの日までは…
………………………
あの日の私は、職員室に
なんの用事があったんだろう?
職員室に向かって
廊下を歩いていた
普段の学校は賑やかで
ザワザワしていたけど
さすがに、職員室の周りは
生徒の声が
遠くから聞こえるくらいで
とても静かだった。
いかにも職員室らしい雰囲気。
ちょうど
職員室の扉が見えてきた時
職員室の扉があいて
哲郎が出てきた…
哲郎は下を向いていて
表情は見えなかったけど
職員室の扉を閉める姿は
明らかに、荒っぽい閉め方!!
『ご機嫌が悪いようですねぇ。
いつも以上に…』
私は心の中でつぶやきながら
哲郎とすれ違うのを
立ち止まって見ていた
哲郎は
チラっと私の顔を見たけど
何も言わないで
私の横を通りすぎて行った
相変わらずの愛想のなさ…
まぁ、私にだけ
なんだろうけど。
なんて考えながら
私は職員室のドアに向かって
また、歩きだした。
その時、後ろから哲郎の声がした
「ヒカリ…!!」
ビックリして
振り向いた…
はじめて哲郎が名前を呼んだ!!
哲郎は、しっかり私の目を見て
少し小声で言った
「俺、学校謹慎くらったから!
2週間、謹慎部屋にいるから。」
「えっ?大丈夫なの?
何をやらかしちゃったの?」
「タバコ見つかっただけ!
大丈夫だから…2週間だし。」
「そうか…
友達に伝えればいいの?」
哲郎が、私に…
学校謹慎になった話をする理由は
友達に伝えておけばいいの?
くらいしか
私には思いつかなかった。
一瞬、間があい
哲郎は言った
「いや、友達には
言わなくていい…!
ヒカリが知ってれば…
それでいい…」
それだけ言って
哲郎は行ってしまった。
哲郎の背中を見送りながら
哲郎が私に
何が言いたかったのか
しばらく考えたけど
さっぱり!!わからない。
……??
私は職員室に
用事があったことを思い出して
哲郎から目を離して
職員室に入った。