ある男の子と女の子の秘密のお話
哲郎は、まだ、周りを見渡している
あまりに不気味なこの場所
「あのさ……
俺…今すぐ…ヒカリを
ギュッとしたいんだけど…ダメ?」
「ここで?ですか?」
冗談かと思って哲郎の顔を見たら
真剣な目をしてる
「こんな、気持ち悪い思い出
本当に…
消してしまおうよ!ヒカリ!
この場所を、俺との思い出に
塗り替えてしまう」
「この場所を?…
哲郎との思い出に
塗り替える?」
「うん…この嫌な場所を
俺とラブラブした
思い出の場所に
変えちゃうの…ダメ?」
哲郎は、顔が真剣だった
嫌いな場所で
素敵な思い出を作る?
この場所が
哲郎との思い出に変わる?
すごく、単純だけど
わかりやすい……
私は、自然に
哲郎の胸に顔を置いた
思い出を変えれるものならば
変えてしまいたかった
哲郎は、私の腰に手を回し
自分の方へグッと引き寄せる
前よりも
少し力が入っている気がする
身体全部が哲郎に密着する
哲郎の胸の
ドキドキが聞こえてきた……
この場所に
ドキドキしているのか
ギュッとしているのに
ドキドキしているのかは
わからない…
「ヒカリ…ヒカリの中の
その、嫌なキスの思い出も
俺が…消したいんだけど。」
「い、今から?
ここでキスするの?」
「すごく、嫌なキスの1回は
俺が、100回キスしたら
消えると思わない?
俺のキスの思い出しか
この場所には
なくなるよ、きっと…」
素晴らしき理系男の
脳内に感心したけど
私達は、昨日、付き合い出して
手をつないだばかり…
「あの…理解はできるのw
けど、はやすぎませんか?
哲郎さん……」
「だよな!w
さすがに、いきなりキスは
はやいよな…w
俺も…そう思うw」
笑いすぎ……
「心の準備が
まだできてませんw」
「じゃあ……おデコ…は?」
「おデコなら
うん。平気。かな?」
哲郎は、私の腰を引き寄せたまま
静かに…軽く…
私のおデコに
キスをした…
触れるくらいのキス…1回…
そして、少しズラした違う場所に
また1回、2回…3回…
だんだん、くすぐったくなってきて
「あれ?w哲郎…
1回じゃなかったの?」
「俺も…
1回のつもりだったんだけど
止まらなくなった…w
嫌なら、すぐ言ってね…ヒカリ」
哲郎は、すぐ
おデコのキスに戻った
はじめは、唇を当てるだけのキス
何回も続けていると、哲郎は
上唇と、下唇で…私の肌を
優しく挟むようにキスをした
全然、嫌じゃない…
哲郎から全部愛されてるのを感じる
優しいキス
これが、キスなんだ…
哲郎に身を任せる
優しいキスが
この場所の怖さを
忘れさせてくれた。
哲郎の優しい、優しいキス
おデコ、眉間…
こめかみ…瞼…
あちこちに哲郎がキスをする
瞼は、唇で挟むようにキスを続ける
飽きることもなく
続ける哲郎……
時々、小さなチュッて音がする
ちょっぴり、恥ずかしい…
「ヒカリを、嫌いになんて
絶対に…なれないよ…俺」
哲郎は、そう言いながら
腰に置いていた両手を
私の頬に置き換えた
哲郎の手に、顔を固定されて
自分のバランスを崩さないように
私も両手を哲郎の腰に回した
哲郎の唇は
私の鼻や、ほっぺにまで
場所を移動していく
おデコと違って…
ほっぺのキスは
ゆっくりと…長かった…
はじめは
ほっぺに軽くキスをして
次は同じ場所を唇で挟み
少し…吸い上げるように
何度も、何度もキスをする…
少し、哲郎の舌の動きも感じた
まるで、
私のほっぺを食べているよう
キスの音も…
だんだん大きくなる
哲郎の唇が
動く度に大きな音がする
チュッって音とはまるで違う
哲郎の唇の動きの音…
そのままが私の耳元に響く
あまりにもキスが長いから
哲郎は時々
吐息のような呼吸をしている…
哲郎のマツゲが
私の顔に当たる
私は、少し目をあけて哲郎を見た
哲郎の…耳しか見えない
すごく哲郎が近い…
哲郎の吐息しか聞こえない
私が目を開けたのがわかったのか
哲郎もキスを止めて…
私の目を見た…
少し笑って
私の鼻のてっぺんに…
チュッってキスをした
少し、間を置いて
また、私の鼻にチュッってキス
「ヒカリ…
俺、ここで止めないとw」
哲郎は、笑いながら言った
「目の前に
ヒカリの唇がある!w
我慢できなくなりそー!俺!
すでに限界!はい!w」
そう言いながら、哲郎は、
私のおデコに軽く、2回キスしたw
「ヒカリが…
心の準備ができるまで
ちゃんと待つから…俺」
そう言って
最後に鼻のてっぺんにキス
そして、小さい声で
「ヤバイ…
今日、眠られないかも
ヒカリのほっぺを
食べちゃったよ…w
女の子って柔らかくて…
いっぱい食べちゃった、俺!w」
って言った……
顔中に哲郎の唇の
感覚が残っている
そして、嫌な過去の事は
哲郎の長いキスの間は
すっかり忘れてしまっていた・・・
過去の恐怖より
哲郎とのドキドキが
心に残った……
長い長い顔へのキスが
落ち着いたら
哲郎は、私の手を握って
「ヒカリ…
暗くなる前に行こう!」
さっき来た…
暗い一本道を2人で戻った
見れば見るほど…不気味な場所。
公道に出たら
哲郎はもう一度
私の手をしっかりと繋ぎなおした
「もう、
来ることはないよ、ここに」
私は、つぶやいた
「てか、売り地でボロビル!
こんなとこ
誰も来ないだろ!!w」
「びっくりしちゃった…私」
「おかしいと思ったんだよね。
花火大会で
人気のない場所を探す方が
難しくない?w」
「だよね…
あの時は、わからなかったよ」
必死だったんだな・・・
哲郎は、すごく背が高い
手を繋いでいても
いつも私を
見下ろすような目線になる
「だから、ヒカリは
スキだらけの…
女の子なんかじゃない!って
俺が、ハッキリ言っただろ?w」
「うん…ありがとう…哲郎。
何かスッキリした!w」
帰り道の私の心は
本当にスッキリしていた
「まあね…俺も思わず
ヒカリにキスしちゃったりして
おデコだけど…ね!w」
おデコを強調している?
「哲郎…
さっきのキスも自然な行動?
その、変な意味じゃなくて
計画してたわけじゃ
ないんだよね?w」
「あんな場所に行く計画なんて
なかったよw
ただ、ヒカリに
キスしたいと思っただけ…w」
「すごい、動物みたいw」
犬っぽい・・・
「男だ!俺だって!w
好きな女の子が
自分の目の前にいたら
キスしたくなる!
どんな風にキスしたらいいかは…
わかんかったけどw」
そのまんますぎて
何も言えない・・・
哲郎は、機嫌良さそうに
ニコニコしてる
「ねぇ…哲郎…ドキドキした?
さっきの長いキスの時…」
「めっちゃドキドキした…w」
「ええ!そんな風に
見えなかった!」
「いや…はじめてだったし
練習した訳でもないしw
心臓が飛び出るかと
思ったよ…マジ!」
「全然わからなかった
私、すっかり
哲郎に任せてたよ…w」
哲郎は、黙って考えている
「ヒカリが…
すごいと思うんだけど…w」
「私が?何もしないで
立ってただけだよ」
「だから!すごいの…!
はじめは…おデコだけのつもりが
自分で止められなくなって」
確かにそうだった…はじめは
おデコだけって、強調していた!
「ヒカリの顔見てたら
ぜーーーーんぶに!
キスしたくなった!
キスしてたら、食べたくなった!
それだけ!w
ヒカリが…かわいい。」
その言葉で、思わず赤面!!
下を向いてしまう・・・
哲郎は、私の顔を覗きこんで
ほっぺに、チュッってした
「ちょっとーー!w
哲郎、すごく
大胆になってきてない?
キャラ変わりすぎじゃない?w」
つい、数日前までの哲郎は
無愛想で、挨拶もしない男の子
会っても無視されていたハズなのに
今は、すぐ手を繋いで
人目がなかったら
すぐにキスしてくる大胆な男の子!
「俺が1番、びっくりしてる
自分でも、こんなキャラだとは
思ってなかった
人前でイチャイチャしてる
カップルを……
バカにしていたタイプ?
だったはず…俺!」
「私も、そう思ってたよw
一匹狼的なキャラ!」
「うん…そうなんだよ…
今じゃ、他の男の子軍団が
お利口さんに感じるよ…マジ。
俺、ヒカリを触りたくて仕方ないw」
「哲郎……
キャラ変えないとね…w」
優しいエロキャラ?
昨日、彼氏になった哲郎は
無愛想から・・・
優しいエロキャラになったw
「ヒカリは?ドキドキした?」
「うん、ドキドキした!」
あんなのはじめて
「哲郎の動きを見てた気がする。」
「俺の?動き…?」
「うん、息遣いとか…唇の動きとか」
「ふふっ」
「ドキドキしながらも見てたかな?」
「ヒカリのエッチ!w」
「なんで!!エッチになるの!
あんな、長いキス…
はじめてだったから
つい…見ちゃったのw」
「10分くらいだった?」
「いや…もっとでしょ…20分!?」
「俺って、おデコでもエロいな…」
「うん、エロい…w」
哲郎は、黙りこむ
眉間にシワが寄っていた…w
でも、手はちゃんと握ってる
「でも、ヒカリにしか
そんなことしないから
エロじゃない」
「うん…w」
「他の女の子のほっぺとか
触りたくもない」
「うん…w」
「昨日、付き合いはじめたばかりだけど、俺にとっては2年の片思い」
「うん…」
「唇へのキスは
ちゃんと、大切に取ってある!w」
「ギリだったけどw」
「ヒカリが悪い!…俺を
エッチな気分にさせるw」
「へっ!?w」
次は人のせい…
「正直者なの!
ヒカリを触りたい!w
理由なんてわかんない!触りたい!」
「私も、哲郎となら
嫌じゃないから…いいと思う…」
「ほんと?嫌じゃないエロ?w」
「うん…嬉しかったよ…でも
恥ずかしいから…
あんまり聞かないでw」
哲郎は、それ以上何も言わないで
繋いでいた私の手に
そっとキスをした
ほんの数時間が、哲郎といると
濃く短く感じる
「哲郎!春休みは明日で終わりだよ!
あさってから学校!」
「明日は、ヒカリがご飯作る日?」
「明日はね…
お母さんが家にいるから
私は作らないよw」
「なんだ…残念」
哲郎は残念がってる
「おにぎりを
持って来るから!いい?」
「やった!おにぎり嬉しい!」
「あと、哲郎の残ってる課題も
ちゃんと持ってきてね!」
「はい…」
あまりに不気味なこの場所
「あのさ……
俺…今すぐ…ヒカリを
ギュッとしたいんだけど…ダメ?」
「ここで?ですか?」
冗談かと思って哲郎の顔を見たら
真剣な目をしてる
「こんな、気持ち悪い思い出
本当に…
消してしまおうよ!ヒカリ!
この場所を、俺との思い出に
塗り替えてしまう」
「この場所を?…
哲郎との思い出に
塗り替える?」
「うん…この嫌な場所を
俺とラブラブした
思い出の場所に
変えちゃうの…ダメ?」
哲郎は、顔が真剣だった
嫌いな場所で
素敵な思い出を作る?
この場所が
哲郎との思い出に変わる?
すごく、単純だけど
わかりやすい……
私は、自然に
哲郎の胸に顔を置いた
思い出を変えれるものならば
変えてしまいたかった
哲郎は、私の腰に手を回し
自分の方へグッと引き寄せる
前よりも
少し力が入っている気がする
身体全部が哲郎に密着する
哲郎の胸の
ドキドキが聞こえてきた……
この場所に
ドキドキしているのか
ギュッとしているのに
ドキドキしているのかは
わからない…
「ヒカリ…ヒカリの中の
その、嫌なキスの思い出も
俺が…消したいんだけど。」
「い、今から?
ここでキスするの?」
「すごく、嫌なキスの1回は
俺が、100回キスしたら
消えると思わない?
俺のキスの思い出しか
この場所には
なくなるよ、きっと…」
素晴らしき理系男の
脳内に感心したけど
私達は、昨日、付き合い出して
手をつないだばかり…
「あの…理解はできるのw
けど、はやすぎませんか?
哲郎さん……」
「だよな!w
さすがに、いきなりキスは
はやいよな…w
俺も…そう思うw」
笑いすぎ……
「心の準備が
まだできてませんw」
「じゃあ……おデコ…は?」
「おデコなら
うん。平気。かな?」
哲郎は、私の腰を引き寄せたまま
静かに…軽く…
私のおデコに
キスをした…
触れるくらいのキス…1回…
そして、少しズラした違う場所に
また1回、2回…3回…
だんだん、くすぐったくなってきて
「あれ?w哲郎…
1回じゃなかったの?」
「俺も…
1回のつもりだったんだけど
止まらなくなった…w
嫌なら、すぐ言ってね…ヒカリ」
哲郎は、すぐ
おデコのキスに戻った
はじめは、唇を当てるだけのキス
何回も続けていると、哲郎は
上唇と、下唇で…私の肌を
優しく挟むようにキスをした
全然、嫌じゃない…
哲郎から全部愛されてるのを感じる
優しいキス
これが、キスなんだ…
哲郎に身を任せる
優しいキスが
この場所の怖さを
忘れさせてくれた。
哲郎の優しい、優しいキス
おデコ、眉間…
こめかみ…瞼…
あちこちに哲郎がキスをする
瞼は、唇で挟むようにキスを続ける
飽きることもなく
続ける哲郎……
時々、小さなチュッて音がする
ちょっぴり、恥ずかしい…
「ヒカリを、嫌いになんて
絶対に…なれないよ…俺」
哲郎は、そう言いながら
腰に置いていた両手を
私の頬に置き換えた
哲郎の手に、顔を固定されて
自分のバランスを崩さないように
私も両手を哲郎の腰に回した
哲郎の唇は
私の鼻や、ほっぺにまで
場所を移動していく
おデコと違って…
ほっぺのキスは
ゆっくりと…長かった…
はじめは
ほっぺに軽くキスをして
次は同じ場所を唇で挟み
少し…吸い上げるように
何度も、何度もキスをする…
少し、哲郎の舌の動きも感じた
まるで、
私のほっぺを食べているよう
キスの音も…
だんだん大きくなる
哲郎の唇が
動く度に大きな音がする
チュッって音とはまるで違う
哲郎の唇の動きの音…
そのままが私の耳元に響く
あまりにもキスが長いから
哲郎は時々
吐息のような呼吸をしている…
哲郎のマツゲが
私の顔に当たる
私は、少し目をあけて哲郎を見た
哲郎の…耳しか見えない
すごく哲郎が近い…
哲郎の吐息しか聞こえない
私が目を開けたのがわかったのか
哲郎もキスを止めて…
私の目を見た…
少し笑って
私の鼻のてっぺんに…
チュッってキスをした
少し、間を置いて
また、私の鼻にチュッってキス
「ヒカリ…
俺、ここで止めないとw」
哲郎は、笑いながら言った
「目の前に
ヒカリの唇がある!w
我慢できなくなりそー!俺!
すでに限界!はい!w」
そう言いながら、哲郎は、
私のおデコに軽く、2回キスしたw
「ヒカリが…
心の準備ができるまで
ちゃんと待つから…俺」
そう言って
最後に鼻のてっぺんにキス
そして、小さい声で
「ヤバイ…
今日、眠られないかも
ヒカリのほっぺを
食べちゃったよ…w
女の子って柔らかくて…
いっぱい食べちゃった、俺!w」
って言った……
顔中に哲郎の唇の
感覚が残っている
そして、嫌な過去の事は
哲郎の長いキスの間は
すっかり忘れてしまっていた・・・
過去の恐怖より
哲郎とのドキドキが
心に残った……
長い長い顔へのキスが
落ち着いたら
哲郎は、私の手を握って
「ヒカリ…
暗くなる前に行こう!」
さっき来た…
暗い一本道を2人で戻った
見れば見るほど…不気味な場所。
公道に出たら
哲郎はもう一度
私の手をしっかりと繋ぎなおした
「もう、
来ることはないよ、ここに」
私は、つぶやいた
「てか、売り地でボロビル!
こんなとこ
誰も来ないだろ!!w」
「びっくりしちゃった…私」
「おかしいと思ったんだよね。
花火大会で
人気のない場所を探す方が
難しくない?w」
「だよね…
あの時は、わからなかったよ」
必死だったんだな・・・
哲郎は、すごく背が高い
手を繋いでいても
いつも私を
見下ろすような目線になる
「だから、ヒカリは
スキだらけの…
女の子なんかじゃない!って
俺が、ハッキリ言っただろ?w」
「うん…ありがとう…哲郎。
何かスッキリした!w」
帰り道の私の心は
本当にスッキリしていた
「まあね…俺も思わず
ヒカリにキスしちゃったりして
おデコだけど…ね!w」
おデコを強調している?
「哲郎…
さっきのキスも自然な行動?
その、変な意味じゃなくて
計画してたわけじゃ
ないんだよね?w」
「あんな場所に行く計画なんて
なかったよw
ただ、ヒカリに
キスしたいと思っただけ…w」
「すごい、動物みたいw」
犬っぽい・・・
「男だ!俺だって!w
好きな女の子が
自分の目の前にいたら
キスしたくなる!
どんな風にキスしたらいいかは…
わかんかったけどw」
そのまんますぎて
何も言えない・・・
哲郎は、機嫌良さそうに
ニコニコしてる
「ねぇ…哲郎…ドキドキした?
さっきの長いキスの時…」
「めっちゃドキドキした…w」
「ええ!そんな風に
見えなかった!」
「いや…はじめてだったし
練習した訳でもないしw
心臓が飛び出るかと
思ったよ…マジ!」
「全然わからなかった
私、すっかり
哲郎に任せてたよ…w」
哲郎は、黙って考えている
「ヒカリが…
すごいと思うんだけど…w」
「私が?何もしないで
立ってただけだよ」
「だから!すごいの…!
はじめは…おデコだけのつもりが
自分で止められなくなって」
確かにそうだった…はじめは
おデコだけって、強調していた!
「ヒカリの顔見てたら
ぜーーーーんぶに!
キスしたくなった!
キスしてたら、食べたくなった!
それだけ!w
ヒカリが…かわいい。」
その言葉で、思わず赤面!!
下を向いてしまう・・・
哲郎は、私の顔を覗きこんで
ほっぺに、チュッってした
「ちょっとーー!w
哲郎、すごく
大胆になってきてない?
キャラ変わりすぎじゃない?w」
つい、数日前までの哲郎は
無愛想で、挨拶もしない男の子
会っても無視されていたハズなのに
今は、すぐ手を繋いで
人目がなかったら
すぐにキスしてくる大胆な男の子!
「俺が1番、びっくりしてる
自分でも、こんなキャラだとは
思ってなかった
人前でイチャイチャしてる
カップルを……
バカにしていたタイプ?
だったはず…俺!」
「私も、そう思ってたよw
一匹狼的なキャラ!」
「うん…そうなんだよ…
今じゃ、他の男の子軍団が
お利口さんに感じるよ…マジ。
俺、ヒカリを触りたくて仕方ないw」
「哲郎……
キャラ変えないとね…w」
優しいエロキャラ?
昨日、彼氏になった哲郎は
無愛想から・・・
優しいエロキャラになったw
「ヒカリは?ドキドキした?」
「うん、ドキドキした!」
あんなのはじめて
「哲郎の動きを見てた気がする。」
「俺の?動き…?」
「うん、息遣いとか…唇の動きとか」
「ふふっ」
「ドキドキしながらも見てたかな?」
「ヒカリのエッチ!w」
「なんで!!エッチになるの!
あんな、長いキス…
はじめてだったから
つい…見ちゃったのw」
「10分くらいだった?」
「いや…もっとでしょ…20分!?」
「俺って、おデコでもエロいな…」
「うん、エロい…w」
哲郎は、黙りこむ
眉間にシワが寄っていた…w
でも、手はちゃんと握ってる
「でも、ヒカリにしか
そんなことしないから
エロじゃない」
「うん…w」
「他の女の子のほっぺとか
触りたくもない」
「うん…w」
「昨日、付き合いはじめたばかりだけど、俺にとっては2年の片思い」
「うん…」
「唇へのキスは
ちゃんと、大切に取ってある!w」
「ギリだったけどw」
「ヒカリが悪い!…俺を
エッチな気分にさせるw」
「へっ!?w」
次は人のせい…
「正直者なの!
ヒカリを触りたい!w
理由なんてわかんない!触りたい!」
「私も、哲郎となら
嫌じゃないから…いいと思う…」
「ほんと?嫌じゃないエロ?w」
「うん…嬉しかったよ…でも
恥ずかしいから…
あんまり聞かないでw」
哲郎は、それ以上何も言わないで
繋いでいた私の手に
そっとキスをした
ほんの数時間が、哲郎といると
濃く短く感じる
「哲郎!春休みは明日で終わりだよ!
あさってから学校!」
「明日は、ヒカリがご飯作る日?」
「明日はね…
お母さんが家にいるから
私は作らないよw」
「なんだ…残念」
哲郎は残念がってる
「おにぎりを
持って来るから!いい?」
「やった!おにぎり嬉しい!」
「あと、哲郎の残ってる課題も
ちゃんと持ってきてね!」
「はい…」