ある男の子と女の子の秘密のお話
「それに、学校はじまったら
こんなに……
イチャイチャできないからね!
みんな、びっくりしちゃうよw」
「なんで?学校でヒカリと
イチャイチャしちゃいけないの?」
「へっ?みんな見るよ!
だって、哲郎だもん」
自覚のない有名人……
「見せとけばいい…みんなに
俺、我慢するつもり全然ない!w
ヒカリは、俺の彼女だし!」
哲郎の顔を見ると
冗談を言っているようには見えない
学校の人気者に
いきなり彼女ができたらどうなるか
哲郎は、全く考えてない・・・
明日、ちゃんと
おにぎりを食べながら
話しをしようと
私の中で課題ができてしまった…
きっと、哲郎は、おにぎりのことしか
頭にないとわかった w
…………
春休み最後の日
私はおにぎりを握っている
昨日の寝る前から
明日からはじまる
学校生活のことばかりで
頭がいっぱいの私…
あの哲郎の彼女?
お風呂上がりに鏡を見ると
哲郎から数えきれないほど
キスをされた
自分の顔が見える・・・
また…哲郎の唇の感覚を思い出して
恥ずかしくなる
高校生になると、共学の学校は
カップルで溢れてる
もちろん、休み時間になると
体を寄せ合って
ヒソヒソ話しをしたり
こっそり手を握ってたり…
人目のないところでキスシーンを
見てしまうこともけっこうあった
こっちが、見てて
恥ずかしくなってしまう
ラブラブ……
そのラブラブに
明日から、哲郎と私が仲間入り?
まだ、哲郎と2人きりでしか
会ったことがなかった私には
学校での
哲郎と私は…想像もできなかった
哲郎の部活も
明日から学校なのでお休み
少しでもゆっくりできるように
昼の1時に駅で待ち合わした。
ブランケットと、おにぎり
筆記用具だけカゴのバックに入れる
赤いお気に入りのスカートにTシャツ
髪は、ブラシを通しただけ…
あまり、自分の身を構う暇もなく
急いで駅に向かった
バス停が良く見える場所を選んで
ベンチに座る……
いきなり背後から
私の肩に覆い被さるように
哲郎が乗っかってきた
「ヒカリ!びっくりした?w」
「こんなことするの
哲郎しかいないもん!
わかるよ!w」
哲郎は満面の笑みで
私の荷物を取り
手を差し出した…
手を繋ぐ合図…
私は、哲郎の手を取ってついて行く
たったの3日で
慣れてしまったこの動き
学校では、どうするんだろう?
って、ふと、思った
行き先は、いつもの公園
哲郎は
慣れた手つきで私のバックから
ブランケットを取り出して
芝生にひいた
私服の哲郎は
真っ黒の細身のTシャツに
茶系のカーゴパンツに
ボディバックをからっているだけ
たったそれだけなのに……
すごく、目立つ!!
哲郎が…私の私服を見て
照れるの意味が
なんとなく、わかった w
哲郎の、私服が見れて嬉しい♬
ブランケットの上に
2人でゴロンと横になる…
哲郎は
ボディバックをその辺に投げた
「あれ?哲郎…
春休みの課題終わったの?」
「まさか…終わるわけなーいw」
そう言いながら
ボディバックから
クルクルと丸めた
春休みの課題を取り出した
「部活がお休みの日も
この課題で……
終わってしまいそうだね…w」
「ヒカリと一緒なら
はやく終わる!」
相変わらず
意味のわからない自信
私は、自分の筆記用具を取り出して
哲郎の横に…ゴロンと並んで
課題に目を通しはじめた
哲郎の課題は、難しい問題だけ
綺麗に解いてある
「なんで・・・
難しい問題から解いてるの?」
「簡単なのは面白くないからw」
なるほど…
哲郎らしいお答えw
私は、簡単な問題から埋めていく。
哲郎は、いつものように課題には
全く興味はない……
私の髪を触ったり
ほっぺをムニュムニュしたり
犬のようにジャレてくる……
くすぐったくて笑ってしまうw
「ねぇ…ヒカリ…
昨日みたいに
ほっぺにチュウしていい?」
「だーーめ!
課題も終わってないし
あっちで
小学生が遊んでるでしょ?
小学生には、目の毒だよ!w」
言ったそばから
私の手の甲にキスをする哲郎
まるで、イタズラッ子みたい…
哲郎は、ゴロンと
私に近寄ってきて
私の髪の毛を
そっと耳にかけた・・・
そして、私の耳元で
小さい声で囁いた
「周りに見えないように…
こっそり
チュッてするw」
どこまでも
課題には興味ないらしい・・・
哲郎の耳元の囁きで
私の背中に
電気が走ったように
ビクンとなった
「えっ?…哲郎……今のなに?」
思わず、自分の事を
哲郎に聞いてしまう。
はじめての感覚…
思わず、自分のことを
哲郎に聞いてしまう・・・
はじめての感覚…
哲郎はまた、私の耳元で言った
「ヒカリ…
もしかして耳元に弱い?」
「弱いって?」
哲郎は、そっと
私の耳元にキスをした
さっきより
強く体がビクッとなって
自分でもビックリした!!
「ヒカリの
弱点を見つけてしまった…♡」
「私…なんで
ビックってなるの?」
「これは、春休み最大の発見w」
「あの…哲郎君…
日本語を話してくれる?」
「話す必要ないんじゃない?w
ちょっと
動かないで…ヒカリ」
哲郎は
私の髪の毛で自分の顔を隠して
耳元で囁いた……
「ヒカリは、ここが弱いの」
背中に電気が走ったようになり
体が、ビックッと波打つ
哲郎は、私の反応を見ながら
耳元を
優しく唇で挟んでキスをした
思わず、首を傾けてしまう
すごくくすぐったい感覚
哲郎はそのまま唇を
少し下に降ろし
私の首すじをそっと…
優しくキスをしながら
ペロッと舐めた
…………。
「ちょっと…!!
哲郎…恥ずかしいよ」
周りに声が聞こえていないように
私の首すじに小さな音をたてて
キスをする…
ゾクゾクして…
何も言えなくなる私
哲郎は、何度か首すじを上下してから
また、耳元に戻ってきた
私の耳たぶを唇で挟むようにして
チュッと音を立ててキスをして
そのまま、耳をそっと舐めた…
さっきから
我慢していた声が出てしまう!
「んっ…哲郎」
哲郎は
その声を確かめるようにして
もう一度、耳元を舐めた
「 哲郎…恥ずかしいよ!」
「ヒカリ…これ、ヤバイ♡」
哲郎は、小さな声で言った
「ファーストキスもしてないのに
ヒカリの、感じるところが
わかってしまった…俺!…w」
「なんのこと?」
「うわぁ、ヒカリ…かわいい
さっきの、声がエロすぎて!!w」
哲郎が耳打ちする…
「ヒカリの性感帯…1つ発見!」
私だって……
性感帯とゆう
言葉くらいは知ってる
「なんで、わかったの?」
哲郎は、もう一度
私の耳にキスをして
そっと舐めた
「んっ…w」
「感じてる声が…
かわいすぎ、ヒカリ…♡」
ここまで言われたら
鈍感な私も理解できた
「えええ!いきなりそれ!?
順番がちがうじゃーーんっ!」
哲郎は、私の目を見つめて言った
「俺、ラッキー!w
今のヒカリの声…
脳内に録音した!♡」
私は……
明日からの学校での
不安が増した。
哲郎に首すじにキスをされた時
自分の反応にビックリした!
友達から聞いた事はあったけど
付き合いはじめて
3日の彼氏に反応するなんて
聞いたことがなかった…
「ねぇ…哲郎!
これって、長く付き合った
ラブラブカップルが
することじゃないの?」
時刻はまだ、昼すぎ
コソコソと哲郎に話をする…
「俺もそう思ってた!
だから…すげぇ、ラッキー!w」
いかんっ!!
動物と話をしている気分
「なんで、こうなったのかな?
普通、手を繋いで
キスして…
みたいな流れがあるじゃない?!
いきなり性感帯は
……エロくない??」
「うん、でも…
大好きなヒカリが隣にいたら
触りたい…あちこち!」
あちこち……って w
「だから・・・
そのまま、触ってたら
ヒカリが、あーなった
…俺もビックリ!!
ねぇ、どんな感じがした?
エッチな気分になった?」
「それ!!私に!聞くの…?!」
「だって、はじめて聞いた!
ヒカリのあんな声…」
私もはじめてだって!w
「哲郎だって
ほっぺにキスした時
声が出てたし…w」
「ええええっ!マジ!?
すんげぇ、恥ずかしい!それ!」
「……自分は恥ずかしいのか。」
やっと、お互い様だと…
気がついた私達
しばらく、だんまり
哲郎が、私の方を向いて話し出した
「あのさ…俺、ヒカリの事
すげえ、大切にしてるんだけど。
それは、わかってくれてる?」
「うん、わかってるよ。
いつも、大切に扱ってくれてるのが
よくわかるもん」
まだ3日だけど。
「それなら、よかった
エッチしたくて
してる訳じゃないから!」
「うん、わかってる」
「ヒカリは
俺に触りたい!とか…
思わないの…?」
難しい質問……
哲郎に触りたい??
その、強い欲求の部分は
今のところ、私にはないっ!
でも、なんか違う・・・
哲郎に触られていたら安心する。
「哲郎が…
いつも触ってくれてるから…
それで充分って言うのは
おかしい?」
「いや、おかしくない…
俺、いつもヒカリを触ってる」
またまた、2人でだんまり……
「今はまだ
哲郎と手を繋ぐだけで
お腹いっぱいで…
ドキドキしてるから
私から触る!っていう
余裕がないみたい」
「さすが!文系!
わかりやすい!w
俺も、ドキドキしながら
ヒカリを触ってたら
あーなっちゃった?感じ…」
あーなっちゃった…って w
理系男子の
わけわかんない言葉。
「でも、少し…
順番間違ってる気がしない?」
「うん…するね…
順番間違ってる
エロさは、まだ、はやいよ!
もちろん、嬉しいけどw」
「……」
「……」
せっかくの
春休み最後のデートなのに
エロ話…
考えながら話をしているから
会話は…途切れ途切れ
なんだか、私達らしくないな。