暗闇の恋
＊交差する想い＊
まどかの様子が何処かおかしい。
あの日あの子を交差点で見た日。
僕がまどかを再度選んだあの日から、何処かよそよそしい。
初めは自分自身が何処かにやましさがあって、それを感じてるからかとも思ったが、それだけじゃないみたいだった。
まどかは何か隠してると思いはじめた。
一緒に暮らし始めたのに前の家に帰ったりして、僕の家に来ることを避けている。
もう、１ヶ月そんな暮らしをしてる。
季節はジメジメした梅雨から、日差しが強くなってきた夏になろうとしていた。
まだ７月に入ったばかりなのに、連日暑い日が続いてる。
まどかの服装も露出度が出てきた。
正直嬉しい反面少し複雑だったりする。
僕以外の男に見られたくない。
去年までの僕は本当にまどかを女として見てなかったんだと思う。
『もう少し隠さない？』
と、言うとまどかは、去年もこんな感じだったよと言った。
そう言われると言い返せなかった。
普段は至って普通に会話をする。
けれど色んな理由をつけては家に帰ってこようとしない。
もうそろそろ僕も限界だ。
好きな女に避けられて平気な男なんていないだろう。
まどかより１時間先にバイトが終わって僕はまどかを待った。
今日は絶対一緒に帰る。
僕の家に一緒に帰るんだ。
従業員をドアからまどかが出てきた。
「郁…」
明らかにしまったという顔した。
『一緒に帰ろう。』
「でも…」
『今日は絶対一緒に帰る。帰りたいんだ。』
「…わかった。」
まどかは少し距離をとって歩く。
僕はまどかの手をとって歩いた。
家に着くと玄関前でまどかは立ち止まった。
『なに？どうしたの？この前から変だよ…僕の事嫌いになった？』
「そんなこと…そんな事ない。ただ…」
『なに？言って…。』
まどかはポロポロと泣き出した。
僕は一旦家へと入ろうと促し二人で家に入った。
僕は靴を脱いで入ったが、まどかは靴を脱がない。
玄関で泣いたまま立っている。
『なんで泣いてるの？言ってくれなきゃわかんないだろ。』
「ごめんなさい。」
俯いてしまって唇が読めない。
顔を覗き込む。
『まどか…何があったの？』
「私…この家に…あの子を…」
『ごめん…唇が読めない。こっち向いて。』
「私郁が好きなあの子を、この家に入れた。」
頭を殴られた気がした。
僕が好きなあの子？？
もしかして井伊垣 歩のことを言ってるのか？
いや、そんなことない。
まどかは知らない子だ。
いや、そんな事よりなんでまどかはそんな事を言ってるんだろう。
『好きな子はまどかだけだよ。』
まどかは首を横に振って話を続けた。
「目の見えないあの子の事…好きなんでしょ？」
やっぱりあの子の事を言っていた。
『どうゆうこと？』
「駅前の交差点であの子に会ったの…」
そう言って、まどかはその日あったことを話した。
あぁあの刺した後はあの子の杖だったんだと思った。
『まどか僕は確かに井伊垣さんの事が気になっていた。でも今は何も思ってない。』
「あの子のことを忘れる為だったんでしょ？」
痛いとこをついてくる。
女の勘はどこまで鋭いんだと思った。
『それは…』
やばい…言葉に詰まってしまった。
「嘘ついてよ…。」
『ごめん…でも本当に今はまどかだけなんだ。僕はまどかが好きだよ。』
「……。」
『信じてほしい。あの子とはなんにもない。』
「うん…わかってる。」
『まどか…好きだよ。』
「うん…でもこの家に入れちゃった。」
『わかった。まどかが気になるなら別の部屋を借りよう。一緒に住める部屋に。』
「でも…」
『僕の家もまどかの家もワンルームだし、丁度いいと思う。』
「ううん、郁がいいなら私はいいの。ただこの１ヶ月隠してて気になって…」
『バカだな…そんな事気にしなくてよかったんだよ。』
「ごめんね。」
そう言ってまどかは僕に抱きついた。
僕はまどかを抱きしめた。
僕にとって、まどかは大事な人なんだ。
失いたくないという思いは日に日に強くなっている。
あの子の事を思い出す日は少なくなって、まどかの事を考える方が多い。
このままずっと、まどかといれたらいいと思うようになった。
その先に結婚があるならそれもいいと思う。
毎日まどかを見ていたい。
久しぶりにこの日まどかは泊まった。
二人で過ごす時間が嬉しくて意味もなく、まどかを見てしまう。
「なに？さっきから…」
『いや…まどかがそばにいるから。』
「なに言ってるの…」
少し照れた顔が可愛い。
『久しぶりにまどかと、こうして一緒にいれるのが幸せだなと思って。』
「もう！そんな恥ずかしい事言わないでよ！」
可愛い。ただただ可愛い。
僕はキスしよいとした。
まどかはそっと目を閉じる。
１ヶ月振りのキス。
なんだか照れくさい。
二人で目が合って笑った。
『まどか…好きだよ。』
「うん…私も好き。」
そう言ってまどかが僕に抱きついた。
久しぶりのまどかの匂いにクラクラする。
僕たちはお互いに求め合い愛し合った。
やっぱり僕はまどかを愛してる。
僕の腕の中で見せる顔を見て僕はそう思った。
あの日あの子を交差点で見た日。
僕がまどかを再度選んだあの日から、何処かよそよそしい。
初めは自分自身が何処かにやましさがあって、それを感じてるからかとも思ったが、それだけじゃないみたいだった。
まどかは何か隠してると思いはじめた。
一緒に暮らし始めたのに前の家に帰ったりして、僕の家に来ることを避けている。
もう、１ヶ月そんな暮らしをしてる。
季節はジメジメした梅雨から、日差しが強くなってきた夏になろうとしていた。
まだ７月に入ったばかりなのに、連日暑い日が続いてる。
まどかの服装も露出度が出てきた。
正直嬉しい反面少し複雑だったりする。
僕以外の男に見られたくない。
去年までの僕は本当にまどかを女として見てなかったんだと思う。
『もう少し隠さない？』
と、言うとまどかは、去年もこんな感じだったよと言った。
そう言われると言い返せなかった。
普段は至って普通に会話をする。
けれど色んな理由をつけては家に帰ってこようとしない。
もうそろそろ僕も限界だ。
好きな女に避けられて平気な男なんていないだろう。
まどかより１時間先にバイトが終わって僕はまどかを待った。
今日は絶対一緒に帰る。
僕の家に一緒に帰るんだ。
従業員をドアからまどかが出てきた。
「郁…」
明らかにしまったという顔した。
『一緒に帰ろう。』
「でも…」
『今日は絶対一緒に帰る。帰りたいんだ。』
「…わかった。」
まどかは少し距離をとって歩く。
僕はまどかの手をとって歩いた。
家に着くと玄関前でまどかは立ち止まった。
『なに？どうしたの？この前から変だよ…僕の事嫌いになった？』
「そんなこと…そんな事ない。ただ…」
『なに？言って…。』
まどかはポロポロと泣き出した。
僕は一旦家へと入ろうと促し二人で家に入った。
僕は靴を脱いで入ったが、まどかは靴を脱がない。
玄関で泣いたまま立っている。
『なんで泣いてるの？言ってくれなきゃわかんないだろ。』
「ごめんなさい。」
俯いてしまって唇が読めない。
顔を覗き込む。
『まどか…何があったの？』
「私…この家に…あの子を…」
『ごめん…唇が読めない。こっち向いて。』
「私郁が好きなあの子を、この家に入れた。」
頭を殴られた気がした。
僕が好きなあの子？？
もしかして井伊垣 歩のことを言ってるのか？
いや、そんなことない。
まどかは知らない子だ。
いや、そんな事よりなんでまどかはそんな事を言ってるんだろう。
『好きな子はまどかだけだよ。』
まどかは首を横に振って話を続けた。
「目の見えないあの子の事…好きなんでしょ？」
やっぱりあの子の事を言っていた。
『どうゆうこと？』
「駅前の交差点であの子に会ったの…」
そう言って、まどかはその日あったことを話した。
あぁあの刺した後はあの子の杖だったんだと思った。
『まどか僕は確かに井伊垣さんの事が気になっていた。でも今は何も思ってない。』
「あの子のことを忘れる為だったんでしょ？」
痛いとこをついてくる。
女の勘はどこまで鋭いんだと思った。
『それは…』
やばい…言葉に詰まってしまった。
「嘘ついてよ…。」
『ごめん…でも本当に今はまどかだけなんだ。僕はまどかが好きだよ。』
「……。」
『信じてほしい。あの子とはなんにもない。』
「うん…わかってる。」
『まどか…好きだよ。』
「うん…でもこの家に入れちゃった。」
『わかった。まどかが気になるなら別の部屋を借りよう。一緒に住める部屋に。』
「でも…」
『僕の家もまどかの家もワンルームだし、丁度いいと思う。』
「ううん、郁がいいなら私はいいの。ただこの１ヶ月隠してて気になって…」
『バカだな…そんな事気にしなくてよかったんだよ。』
「ごめんね。」
そう言ってまどかは僕に抱きついた。
僕はまどかを抱きしめた。
僕にとって、まどかは大事な人なんだ。
失いたくないという思いは日に日に強くなっている。
あの子の事を思い出す日は少なくなって、まどかの事を考える方が多い。
このままずっと、まどかといれたらいいと思うようになった。
その先に結婚があるならそれもいいと思う。
毎日まどかを見ていたい。
久しぶりにこの日まどかは泊まった。
二人で過ごす時間が嬉しくて意味もなく、まどかを見てしまう。
「なに？さっきから…」
『いや…まどかがそばにいるから。』
「なに言ってるの…」
少し照れた顔が可愛い。
『久しぶりにまどかと、こうして一緒にいれるのが幸せだなと思って。』
「もう！そんな恥ずかしい事言わないでよ！」
可愛い。ただただ可愛い。
僕はキスしよいとした。
まどかはそっと目を閉じる。
１ヶ月振りのキス。
なんだか照れくさい。
二人で目が合って笑った。
『まどか…好きだよ。』
「うん…私も好き。」
そう言ってまどかが僕に抱きついた。
久しぶりのまどかの匂いにクラクラする。
僕たちはお互いに求め合い愛し合った。
やっぱり僕はまどかを愛してる。
僕の腕の中で見せる顔を見て僕はそう思った。
