私の恋友達以上◯未満
その3人の中の一人とは、

出席番号が同じで授業も隣が多かった。

今まで無かったのに話すこともふえて、
補習の課題も一緒にしたり。

頭をポンポンとされる事もあった。

そこまで近づけたのに

自分の気持ちに私は自身がなかった。

皆のムードメーカー的な彼だったから。

今まで一人でいた私の‘憧れ’で

錯覚なのではないかとずっと自問自答。

'うわぁぁあ!!好き!大好きだ!!'

そう認めたのは卒業ライブだった。

彼が必死に叩く、ドラムと共に溢れてくる感情。

‘あー……私ちゃんと彼が好きだったんだな’

そう向き合った時から歯車はずれていく。


私は彼が、関西に出て行ってしまう日に

告白しようと決めたのだが

タイミングがずれて結局会えず

メールで気持ちを伝え

今までと同じお決まりな言葉で終わった。

今思うともしかしたら

それは彼の優しさだったのかもしれない。


ー絶対好きになることはない奴だ!!!ー

からかいの中心に居た彼は

とても寂しがりやで優しい。

友達となればとことん付き合う

友達と楽しむならとことんいじる。

そんな単純で純粋なやつ。

そんな貴方に私は恋をした。

貴方を好きになって良かった。



きっと縁があればいつかまた会えるよね・・・?
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