ハコイリムスメ。
「なんかさ、俺…もーバカだよなあ!!んなわけあるか、って感じ?ったく、マジ美佐にはハメられたし!」

「ちとせ、」


俺の口はバカな事を話し続ける。


聞きたくない、聞きたくない聞きたくない聞きたくない。

嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ…嫌なんだ。




なんで、バカ野郎。




「ちとせ!!」

サトの大声で、口の動きが止まる。
ぐちゃぐちゃな頭の中。


「っ…言うなよ、言うんじゃねえよバカ野郎…」







「俺だよ、俺が言ったの」








サトは、案外あっさりと言った。


その瞬間、俺は何もかもを恨んだ。







< 205 / 465 >

この作品をシェア

pagetop