ハコイリムスメ。
ぼんやり漂うのは、日常だった…はずの光景。

きっと、もう二度と来ない。





「………」

ポケットに両手を突っ込み、1人で教室を出た。

美佐に呼び止められたけど、聞こえなかったふりで、向かうのは屋上。





ぐるぐるものを考えるのに、この場所は騒がしすぎる。


…………俺なんかには不釣り合いなくらい、温かすぎる。






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