ハコイリムスメ。
「嫌なら帰れっつー話だよな」
ため息をつくとローファーをはいて暑苦しい空気の中に出た。
夏休み夏休み。すげーな、7月入ったあと夏休みまでの時間がこんなに長く感じるのって久しぶりだ。
俺はケータイを取り出すと、行きつけの美容院に電話をかけた。耳に当てながら歩きだす。
呼び出し音3回で、はい!と女の声。
「はい!こんにちはヘアサロンOrangeです」
「もしもし?今日予約大丈夫ですか?4時くらい」
「少々お待ち下さい…はい、大丈夫です」
「じゃあ、4時からカットとカラーお願いします」
「はい、4時からですね…承りました。ご指名はございますか?」
「ああ、ええと…今日望田いますか?」
「はい」
「じゃあ彼で」
「はい、4時からカットとヘアカラー、ご指名は持田で。お客様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「谷神です」
「谷神様、お待ちしております!」
愛想良く失礼します、と彼女は言って、俺から電話を切った。
そのまま時計を見た。3時45分。
ここから普通に歩けば、余裕だ。
ため息をつくとローファーをはいて暑苦しい空気の中に出た。
夏休み夏休み。すげーな、7月入ったあと夏休みまでの時間がこんなに長く感じるのって久しぶりだ。
俺はケータイを取り出すと、行きつけの美容院に電話をかけた。耳に当てながら歩きだす。
呼び出し音3回で、はい!と女の声。
「はい!こんにちはヘアサロンOrangeです」
「もしもし?今日予約大丈夫ですか?4時くらい」
「少々お待ち下さい…はい、大丈夫です」
「じゃあ、4時からカットとカラーお願いします」
「はい、4時からですね…承りました。ご指名はございますか?」
「ああ、ええと…今日望田いますか?」
「はい」
「じゃあ彼で」
「はい、4時からカットとヘアカラー、ご指名は持田で。お客様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「谷神です」
「谷神様、お待ちしております!」
愛想良く失礼します、と彼女は言って、俺から電話を切った。
そのまま時計を見た。3時45分。
ここから普通に歩けば、余裕だ。