ハコイリムスメ。
 
オロオロするなんて、がらじゃない。
わかってる。



夜の街は2年前から俺の居場所だ。
そこで拾ってきた少女。


小さな存在、それなのに。





あれから2年も経っているのに、結局俺はどうしたら良いのか全く分からない。
考えるのが苦手だなんて、今更、わかりきってることなのに。

頭で考えてからどうこうしようなんて、初めから無理に決まってる。



薄暗い部屋の中、ベッドに座り込んでいる少女を、シーツごと抱き締めた。


「ゴメン、悪かった、なにもしない、誓うよ」



バカな俺が出来るのは、せいぜいこんなもんだ。








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