ハコイリムスメ。
「3、4日前に、突然私のところに峰島くんが来たの。


『吉田…皐月さんですか』


そういって頭を下げた。
どこかの誰かさんとは大違いに礼儀正しくて、名前を聞いた時驚いたわ。
この子が、峰島くん?って」

「俺をけなしたいだけなの?それともいちおー説明してくれる気があんの?」

ちとせが不満そうに口を尖らせた。





私たちはさっきまで葵ちゃんの寝ていたソファセットに座っていた。

葵ちゃんはちとせが彼女の部屋まで抱き上げて連れて行った。
軽々と抱きあげられた体を見て、ちとせをみて、ああ、成長したなと微妙に親のような気持ちになった。






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