ハコイリムスメ。
「じゃあ、お邪魔しました。突然すんませんでした」
玄関で靴を履いて向き直り、ペコリと頭を下げる。気にしないでちょうだいね、とタイミングよく声がかかった。
「今度はゆっくりしていってねー。気をつけて帰るのよ」
おばちゃんがまた笑う。
それから、柔らかな声で言ったんだ。
「ちとせくんはサトルの小さいころからの一番の友達だもんねー。もう家族みたいなもんなんだから」
恥ずかしいことに、また涙が出た。
おばちゃんは、どうしたの!?とあわてるし、サトはお前、アホだなあと笑うし、トオルはた、タオル!と騒ぐし。
ちなみにおじちゃん…サトのお父さんは、今日は残業で遅くなるらしく、まだ帰ってきてなかった。
永遠の別れでもあるまいし、俺はどうしちゃったんだか。
それでも、「本当に、いつでもいらっしゃいね」と見送ってくれたおばちゃんに、何度も何度も何度も頷いて、はい、としっかり答えた。
サトが「駅まで俺も行くわ、コンビニ行きたいし」と言って、一緒に玄関を出た。
玄関で靴を履いて向き直り、ペコリと頭を下げる。気にしないでちょうだいね、とタイミングよく声がかかった。
「今度はゆっくりしていってねー。気をつけて帰るのよ」
おばちゃんがまた笑う。
それから、柔らかな声で言ったんだ。
「ちとせくんはサトルの小さいころからの一番の友達だもんねー。もう家族みたいなもんなんだから」
恥ずかしいことに、また涙が出た。
おばちゃんは、どうしたの!?とあわてるし、サトはお前、アホだなあと笑うし、トオルはた、タオル!と騒ぐし。
ちなみにおじちゃん…サトのお父さんは、今日は残業で遅くなるらしく、まだ帰ってきてなかった。
永遠の別れでもあるまいし、俺はどうしちゃったんだか。
それでも、「本当に、いつでもいらっしゃいね」と見送ってくれたおばちゃんに、何度も何度も何度も頷いて、はい、としっかり答えた。
サトが「駅まで俺も行くわ、コンビニ行きたいし」と言って、一緒に玄関を出た。