ハコイリムスメ。
「なんか買って帰ろうって思うけどー。お前、昼飯何がいい?」
2人で駅の方へと歩く途中、昼飯のメニューが浮かばないので、というか考える気力がなかったので言ってみた。
「冷やし中華ー!」
なんともまあ、夏らしい。
「最高じゃん。安いし簡単だし」
「え!あれ簡単なのか?」
「ばっか、お前。面茹でて卵焼いて切ってハム切ってキュウリ切ってのせて終わりじゃねえかよ」
へー、やっぱお前すげえよなあと感心されて、なんだかくすぐったくなった。
「褒めても冷やし中華しか出ねえぞ」
「えー、かき氷食おうぜー」
「家にかき氷機あるぜ、手動の」
「シロップは!?」
「あー、葵が食うからイチゴが」
レモン!レモン買って帰るぞ!とサトが急に駅に向かって走るもんだから、ざけんなよお前!とあわてて走って追いかけた。
なんで走りたくなるのかな、この季節は。
スーパーで必要なものを買って、家に帰ってきた。
玄関の鍵を開けて中に入ると、その音で気づいたらしい葵がパタパタ走ってきた。
「おかえりー!」
なにがそんなに嬉しいのか、俺に飛びついてきて笑う。
エアコンでひんやりと冷えた葵の腕は、とても気持ちが良かった。
「おー、ただいまー」
「こんちは、葵ちゃん」
「あっサトくんっ!こんにちはー」
葵はにこにこと頭を下げて、それから買い物袋に目を移した。
「お昼ご飯なにー?」
「ん、冷やし中華」
「ひやしちゅーか?」
「冷たいラーメンみたいなの」
「わあっ、ラーメン好き!じゃー、サト君テレビ見て待ってよーっ」
葵はサトの手を引いて、リビングまで駆けて行った。
俺はやれやれ、と首を振ってから、キッチンに立った。
手を洗って、さあ調理開始。
2人で駅の方へと歩く途中、昼飯のメニューが浮かばないので、というか考える気力がなかったので言ってみた。
「冷やし中華ー!」
なんともまあ、夏らしい。
「最高じゃん。安いし簡単だし」
「え!あれ簡単なのか?」
「ばっか、お前。面茹でて卵焼いて切ってハム切ってキュウリ切ってのせて終わりじゃねえかよ」
へー、やっぱお前すげえよなあと感心されて、なんだかくすぐったくなった。
「褒めても冷やし中華しか出ねえぞ」
「えー、かき氷食おうぜー」
「家にかき氷機あるぜ、手動の」
「シロップは!?」
「あー、葵が食うからイチゴが」
レモン!レモン買って帰るぞ!とサトが急に駅に向かって走るもんだから、ざけんなよお前!とあわてて走って追いかけた。
なんで走りたくなるのかな、この季節は。
スーパーで必要なものを買って、家に帰ってきた。
玄関の鍵を開けて中に入ると、その音で気づいたらしい葵がパタパタ走ってきた。
「おかえりー!」
なにがそんなに嬉しいのか、俺に飛びついてきて笑う。
エアコンでひんやりと冷えた葵の腕は、とても気持ちが良かった。
「おー、ただいまー」
「こんちは、葵ちゃん」
「あっサトくんっ!こんにちはー」
葵はにこにこと頭を下げて、それから買い物袋に目を移した。
「お昼ご飯なにー?」
「ん、冷やし中華」
「ひやしちゅーか?」
「冷たいラーメンみたいなの」
「わあっ、ラーメン好き!じゃー、サト君テレビ見て待ってよーっ」
葵はサトの手を引いて、リビングまで駆けて行った。
俺はやれやれ、と首を振ってから、キッチンに立った。
手を洗って、さあ調理開始。