ハコイリムスメ。
昼飯を食べたあと、俺とサトはくだらない話で笑った。
葵はあのひまわりの絵を描いて、そのあと窓の外の景色の絵を描いていた。
ゆっくりと穏やかな時間はあっという間に過ぎてしまって、夕方。
そろそろ夕飯の買い出しにでも行こうかなと俺が考えていた時だった。
サトが立ち上がった。
「わり、俺今日早く帰って来いって言われててさ」
「えー、マジかよー」
ごめんごめん、とサトは笑う。
俺も笑って、それで葵も笑った。
「じゃー、途中まで一緒に行くかなー。葵、夕飯の買い物行くよ」
「はーい」
俺たちは3人でいつかと同じように街に出た。
駅前のスーパーの前の交差点でサトと別れ、夕飯何にしようかなとか考えてながら信号を待っていたら、困ったことが起きた。
「み……けたっ!」
…なんか、今声が聞こえた気がした。
嫌な予感がして、俺は少し足早になった。
「…ねーねー、ちとせくん?」
「んー?」
「あの人、ちとせくんに手、振ってると思うー」
「えー?」
どこ、と視線をあげると、反対側の信号に、確かにこっちに向かって手を振っている女の人がいた。
一瞬美佐かと思って体が強張ったけど、違う。
もっとたちの悪い人。
葵はあのひまわりの絵を描いて、そのあと窓の外の景色の絵を描いていた。
ゆっくりと穏やかな時間はあっという間に過ぎてしまって、夕方。
そろそろ夕飯の買い出しにでも行こうかなと俺が考えていた時だった。
サトが立ち上がった。
「わり、俺今日早く帰って来いって言われててさ」
「えー、マジかよー」
ごめんごめん、とサトは笑う。
俺も笑って、それで葵も笑った。
「じゃー、途中まで一緒に行くかなー。葵、夕飯の買い物行くよ」
「はーい」
俺たちは3人でいつかと同じように街に出た。
駅前のスーパーの前の交差点でサトと別れ、夕飯何にしようかなとか考えてながら信号を待っていたら、困ったことが起きた。
「み……けたっ!」
…なんか、今声が聞こえた気がした。
嫌な予感がして、俺は少し足早になった。
「…ねーねー、ちとせくん?」
「んー?」
「あの人、ちとせくんに手、振ってると思うー」
「えー?」
どこ、と視線をあげると、反対側の信号に、確かにこっちに向かって手を振っている女の人がいた。
一瞬美佐かと思って体が強張ったけど、違う。
もっとたちの悪い人。