別れの時が来るまで
「こうでもしないと寝るだろ。しかもまた壊したのかよ。」
中身が見えて壊れたデジタル時計を見ながら呆れたように言った。
「仕方ないでしょ!」
「あ、朝飯出来てるぞ。じゃなくて親父が呼んでる。」
「え、父さんが?ヤバイかも!」
白兄が起こさせてくれると私は広〜い家の中を走り階段を降り、また走った。
リビングを開けると…父さん…じゃなくて母さんが抱きついて来た。
「My girl good moning!」
スリスリ顔を摺り寄せる母さん。
「母さん苦しい。おはよう。父さん助けて。」
ソファーに座りコーヒーを啜りながら新聞に目を通す人は目もくれず…と言うか聞こえてないみたい。
「父さん!」
「ん?あぁ…母さん離れてあげなさい。」
「え〜父さんこんな可愛い娘を離せと?嫌よ〜。」
バサッと新聞を置きこっちに視線を送る。
「話があることを忘れるなよ?」
そしたら母さんは離れて行った。