別れの時が来るまで
すると、父さんは紙袋を手に持っていて。
「今日からまた高校行きなさい。」
「え…嫌よ。飛び級したじゃん。」
そんな私に賛成するそぶりを見せる母さん…と思った。
「行きなさい。逝きたいのかしら?」
え…あの、母さん?漢字が違うんですが。
父さんも母さんも同じ世界で出会った。
日本でも代表とされる世界の超スーパーモデルであったらしい。
なんで私だけこんなに背が低いのか…
自分で可愛いことは認めざるおえないけど…色白だし、黒髪が映えてしまう。
「分かった…」
紙袋を開くとブレザーがまず目についた。
黒のブレザーに黒白の羽がモチーフの校章。
「舞羽高等学園?」
「そうだ。赤点でさえなければ後は自由だ。」
「そっか。」
「因みにベタなパターンだからな。」
ってことは今日から…ダルい。
「白に連れて行ってもらえ。」
「ハーイ!」