スプリング×ラブ!
「やだああ!!降りたくないっ!」
「わがまま言ってんじゃねーよ!ほら、もう下着くし!」
「坂井くんなんか怒ってたもん!わけわかんないのこっちだよっ」
それでもゴンドラは勝手に下に着いてしまって、係のお姉さんがドアを開けた。
「お帰りなさーいっ」
笑顔のかわいいお姉さんだった。その笑顔が今の春には悪魔に見えた。
「ほらほら!2人も待ってるんだからさ!」
「(そんな簡単に言わないでよ!)ひいいい……」
次に乗る順番であろうカップルがいちゃいちゃしながら不思議そうに谷原と春を見ていた。
なんて能天気なカップル!と春はヒステリック気味に思った。
「もー!まっすぐ歩けよ!」
「やだー!もう帰るー!」
観覧車のそばのベンチに向かって歩こうとする谷原と、逆走で逃げようとする春。はたから見たらこちらもただのバカップルなのだけれど、実際は違う。
「行こーよ坂井くん」
「え」
園田が立ち上がって春たちに向かって走っていく。
透夜も一瞬迷った後、その後ろを追いかけた。
「わがまま言ってんじゃねーよ!ほら、もう下着くし!」
「坂井くんなんか怒ってたもん!わけわかんないのこっちだよっ」
それでもゴンドラは勝手に下に着いてしまって、係のお姉さんがドアを開けた。
「お帰りなさーいっ」
笑顔のかわいいお姉さんだった。その笑顔が今の春には悪魔に見えた。
「ほらほら!2人も待ってるんだからさ!」
「(そんな簡単に言わないでよ!)ひいいい……」
次に乗る順番であろうカップルがいちゃいちゃしながら不思議そうに谷原と春を見ていた。
なんて能天気なカップル!と春はヒステリック気味に思った。
「もー!まっすぐ歩けよ!」
「やだー!もう帰るー!」
観覧車のそばのベンチに向かって歩こうとする谷原と、逆走で逃げようとする春。はたから見たらこちらもただのバカップルなのだけれど、実際は違う。
「行こーよ坂井くん」
「え」
園田が立ち上がって春たちに向かって走っていく。
透夜も一瞬迷った後、その後ろを追いかけた。