スプリング×ラブ!
「え?え?」

急な展開に首をひねるしかない。

「だからあのね……振り回しちゃって悪いんだけど、私はもういいから、気にしないでねっ」
「気にしないって……えええ!」


(「もういいからってえ!?」)
(「言わなかったの?え?え?」)
(「えええ?」)


「ほら、2人待ってるよ春ちゃん!」

言うだけ言うと、「お待たせー」と春を置いてタカタカと谷原たちのところに戻ってしまった。
ぽかーんとその後ろ姿を見ていたけれど、ハッと我に帰って待ってよーと追いかけた。





「じゃー……俺らこっちだから、また明日学校でな!」
「あ、うん……」

生返事をした春に谷原は顔をしかめた。
それで、透夜にお前ちょっと待っててと言った後、春を改札口脇に引っ張って行った。

「ちょっとー今度はなにー!」



< 106 / 119 >

この作品をシェア

pagetop