スプリング×ラブ!
I meet you in the room.
「…腹減った………」
透夜は体を起こしながら呟いた。
すでに5時間目の始業のチャイムは鳴り終わり、教室にはもう誰も残っていないはずだった。
この時期に透夜が『体育』なんていう必要以上の空気を吸うハメになる授業に出るはずもなく、本気で帰ろうかと思っていた。
(「とりあえず弁当取りに行こ…」)
恐る恐る静かにドアを開け、急いで閉めた。少しでも多くの花粉を部屋に入れたくない心理である。
とたんにクシャミの発作。透夜は死にたくなった。
それがいったん収まると、走り出した。
2階分の階段を駆け上り、自分の教室に飛び込んだ。
クシャミの発作がまた始まろうとしていた。
とりあえず鼻をつまんでそれに耐え、自分のカバンを手に取ると、案の定2回目のクシャミの発作。
透夜はこの世のすべてがウザかった。
「あ゙───────っもう!」
しゃがみこんだ透夜がそう叫ぶのと、
「忘れ物おー!」
春が叫びながら教室に駆け込んでくるのと、まったく同じタイミングだった。
透夜は体を起こしながら呟いた。
すでに5時間目の始業のチャイムは鳴り終わり、教室にはもう誰も残っていないはずだった。
この時期に透夜が『体育』なんていう必要以上の空気を吸うハメになる授業に出るはずもなく、本気で帰ろうかと思っていた。
(「とりあえず弁当取りに行こ…」)
恐る恐る静かにドアを開け、急いで閉めた。少しでも多くの花粉を部屋に入れたくない心理である。
とたんにクシャミの発作。透夜は死にたくなった。
それがいったん収まると、走り出した。
2階分の階段を駆け上り、自分の教室に飛び込んだ。
クシャミの発作がまた始まろうとしていた。
とりあえず鼻をつまんでそれに耐え、自分のカバンを手に取ると、案の定2回目のクシャミの発作。
透夜はこの世のすべてがウザかった。
「あ゙───────っもう!」
しゃがみこんだ透夜がそう叫ぶのと、
「忘れ物おー!」
春が叫びながら教室に駆け込んでくるのと、まったく同じタイミングだった。