スプリング×ラブ!
日照権───
太陽の光を享受する権利。近隣に建物などができることによって、日照が社会通念上我慢すべき程度を越えて害されないことを主張する。
(「………はぁ~…」)
とにかく、あのマンションが立つと、ふもとの一戸建てに光が入らなくなる、そんなの困るぜ!という主張だったらしいことは彼にも容易に想像できた。
テーブルの上に、手紙が一枚のっていた。
「『透夜へ。おやつは冷蔵庫にケーキがあるわよ。食べたきゃ食べなさい』………食べたきゃって、何さ」
無意識のうちに自分で読み上げていたことを急に恥ずかしく思って、素直にケーキを出してきてから部屋に引っ込んだ。
太陽の光を享受する権利。近隣に建物などができることによって、日照が社会通念上我慢すべき程度を越えて害されないことを主張する。
(「………はぁ~…」)
とにかく、あのマンションが立つと、ふもとの一戸建てに光が入らなくなる、そんなの困るぜ!という主張だったらしいことは彼にも容易に想像できた。
テーブルの上に、手紙が一枚のっていた。
「『透夜へ。おやつは冷蔵庫にケーキがあるわよ。食べたきゃ食べなさい』………食べたきゃって、何さ」
無意識のうちに自分で読み上げていたことを急に恥ずかしく思って、素直にケーキを出してきてから部屋に引っ込んだ。