スプリング×ラブ!
ホームルームが終わり、掃除当番は掃除場所に、部活のある子は部活に向かった。春は未だにへーん、とか、はーんとか呟いている。

「春、私部活行くからねー」
「うん…あ、待って下行くんでしょ?」
「うん、体育館」
「途中まで一緒に行く~」

手当たり次第に荷物をカバンに放り込み、ガタン!と音をたてて立ち上がった。

「お待たせ!行こ!」



春は美術準備室に向かうつもりでいる。なんとなく、透夜が戻ってくる気がしたからだ。
それから、学年トップの秘密を探りたい気持ちもあった。





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