スプリング×ラブ!
「あれ…もしかして、春ちゃん?」
どこかで聞いたことのある声がして振り向いてみると、見覚えのある女の人が立っていた。女の人、とはいっても、自分の親と変わらないくらいの年齢だ。
「はい?」
春が小首を傾げると、女の人は笑顔になった。
すぐにこちらに近づいてきて、まあまあ!と笑う。
「春ちゃんなのよね!久しぶりねえ!大きくなって…」
「ええっと…」
「あら、覚えてないかしら?理紗のお母さんよ~」
「え…理紗ママ!?」
理紗、といのは春の幼稚園での友達で、一番仲の良かった女の子の名前だ。春と同じ時期に理紗の一家も別の街に引っ越したはずだった。
「えー!なんでここに!?」
「春ちゃんこそ。おばちゃんびっくりしたわあ」
ウチすぐそこなの、よかったら上がって行って。そう言われて付いていこうとしたのだけれど、彼女が向かったのは『SAKURAPARESS』のエントランスで。
春はなぜか足がすくんで動けなくなり、どうしたの?という『理紗ママ』に別れを告げて、反対方向に走り出した。
どこかで聞いたことのある声がして振り向いてみると、見覚えのある女の人が立っていた。女の人、とはいっても、自分の親と変わらないくらいの年齢だ。
「はい?」
春が小首を傾げると、女の人は笑顔になった。
すぐにこちらに近づいてきて、まあまあ!と笑う。
「春ちゃんなのよね!久しぶりねえ!大きくなって…」
「ええっと…」
「あら、覚えてないかしら?理紗のお母さんよ~」
「え…理紗ママ!?」
理紗、といのは春の幼稚園での友達で、一番仲の良かった女の子の名前だ。春と同じ時期に理紗の一家も別の街に引っ越したはずだった。
「えー!なんでここに!?」
「春ちゃんこそ。おばちゃんびっくりしたわあ」
ウチすぐそこなの、よかったら上がって行って。そう言われて付いていこうとしたのだけれど、彼女が向かったのは『SAKURAPARESS』のエントランスで。
春はなぜか足がすくんで動けなくなり、どうしたの?という『理紗ママ』に別れを告げて、反対方向に走り出した。