スプリング×ラブ!
「ああ!そうだそうだ!こんな時はケイタイでナビ出せば!」

ぱああっと顔色を明るくして、春はポケットを探った。

「……あり?」

カバンの中にもない。
スカートのポケットの中にもない。
どこにもない。

「………学校…え、もしかして準備室に…」



置き忘れて来たようだった。



「のおおおお!んなんなな!?」


もう一度カバンの中をひっかきまわしてみたのだが、ないものはない。

「うううう………」

とりあえずじっとしていてもはじまらないので、春は歩き出した。こうなったからには、谷原に遭遇出来ればいいと思って。




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