スプリング×ラブ!
「そっか………遊園地行けるじゃん」
考えてみれば花粉症が発症してから一度も春に出掛けた記憶がない。花粉さえなければ、この時期の温暖な気候は過ごしやすい以外の何物でもなかった。
あまり話したことのない園田が一緒なのは少し気まずい気もするけれど、出掛けるのも悪くないなぁと思い直した。
午後3時が終わる頃。
日の力が弱まってきた。全身を包む温かな光を失えば、春は簡単に目を覚ましてしまうだろう。
透夜は自分のブレザーをカーディガンを羽織っただけの彼女に掛けると、ソファーに寝転んでマンガの続きを読んだ。
1人きりでいたときより、時間の流れが早かった。
考えてみれば花粉症が発症してから一度も春に出掛けた記憶がない。花粉さえなければ、この時期の温暖な気候は過ごしやすい以外の何物でもなかった。
あまり話したことのない園田が一緒なのは少し気まずい気もするけれど、出掛けるのも悪くないなぁと思い直した。
午後3時が終わる頃。
日の力が弱まってきた。全身を包む温かな光を失えば、春は簡単に目を覚ましてしまうだろう。
透夜は自分のブレザーをカーディガンを羽織っただけの彼女に掛けると、ソファーに寝転んでマンガの続きを読んだ。
1人きりでいたときより、時間の流れが早かった。