スプリング×ラブ!
週末───遊園地当日。
「寝坊─────!遅刻──────っ!」
待ち合わせは8時。
現在時刻は7時50分。
待ち合わせの駅まで、自転車で5分。
春は引き出しを次から次へと開けて、グレーのショートパンツと赤のTシャツ、黒のパーカーを着て、ショルダーバッグに財布とケイタイを放り込み、バタバタ下に降りた。
「おはよー春ちゃん」
「お母さんっ!私、髪、寝癖ひどい!?」
春のお母さんは新聞から目をあげて、春の髪を見た。いつも通り、サラサラ。
「ううん、そんなことないわよ」
「良かった!行ってきます!」
「行ってらっしゃーい」
全力で自転車のペダルをこぎ続け、駅が見えてきた。改札口周辺には、まだ誰もいない。
「よかったぁ…」
少しだけ減速し、1日100円の自転車置き場に自転車を停めた。
階段を上って、先に切符を買った。
「ふいー………」
ベンチに座って足をぶらぶら動かしていたら、「春ちゃん?」と声が掛かった。
「あー!亜依ちゃんおはよっ」
「おはよう、待たせちゃってごめんね」
「んんん、私も今来たの!まさに今!」
「ホントに?よかったぁ」
園田はふわっと笑った。春もつられて笑顔になる。
「寝坊─────!遅刻──────っ!」
待ち合わせは8時。
現在時刻は7時50分。
待ち合わせの駅まで、自転車で5分。
春は引き出しを次から次へと開けて、グレーのショートパンツと赤のTシャツ、黒のパーカーを着て、ショルダーバッグに財布とケイタイを放り込み、バタバタ下に降りた。
「おはよー春ちゃん」
「お母さんっ!私、髪、寝癖ひどい!?」
春のお母さんは新聞から目をあげて、春の髪を見た。いつも通り、サラサラ。
「ううん、そんなことないわよ」
「良かった!行ってきます!」
「行ってらっしゃーい」
全力で自転車のペダルをこぎ続け、駅が見えてきた。改札口周辺には、まだ誰もいない。
「よかったぁ…」
少しだけ減速し、1日100円の自転車置き場に自転車を停めた。
階段を上って、先に切符を買った。
「ふいー………」
ベンチに座って足をぶらぶら動かしていたら、「春ちゃん?」と声が掛かった。
「あー!亜依ちゃんおはよっ」
「おはよう、待たせちゃってごめんね」
「んんん、私も今来たの!まさに今!」
「ホントに?よかったぁ」
園田はふわっと笑った。春もつられて笑顔になる。