スプリング×ラブ!
一方、一足先に現地に着いていた透夜と谷原「はと言うと。
「2人遅いなー」
谷原がなぁと透夜に同意を求めた。透夜は思い切り不機嫌で、ずっと黙ったまま谷原にさえ見向きもしない。
「なんだよ、っとに!そんな仏頂面じゃ山口に嫌われるぞ!」
「なんで山口に嫌われたら困るんだよっ!」
噛み付くように言うと、谷原はあは、と笑った。
「あっ!口きいた」
「あ………」
透夜は顔を赤くして俯いた。
「まったくぅー素直じゃないわねとーやちゃん!」
「……キモいよ」
谷原が自分の肩に回した手を、彼はピシャリとはたきおとした。つれないねぇ、谷原が呟く。
「………大体、組み合わせ変じゃん。何で園田さんと山口なんだよ」
「知らないよーん」
「お前そのしゃべり方やめろよ」
「昔からだみょーん」
「……バカだね」
「バカは死んでも治んないかんね!しゃあないさぁ。……あ、あの2人じゃん?」