スプリング×ラブ!
休日ということもあって、園内は家族連れからカップルまで、たくさんの人でごった返していた。オマケに天気がとてもいい。出掛けに見た天気予報で「今日は行楽日和です」と予報士が言っていたのを透夜は思い出した。

中に入ると、春が園田に寄ってきた。
2人でこそこそとなにやら話している。透夜は谷原に、

「……ヤな予感がする」

と言った。谷原は、うん、わかるよと透夜の肩を叩いた。




「ふ、2人きりなんて無理だよぅ!」
「頑張って!せっかくチャンスなんだから!」
「だってぇ……」
「だーいじょうぶ!坂井くん優しいから!たぶん!」
「多分…なんだ……」

春はチラッと透夜を見た。目が合う。春が笑うと、彼も笑った。

「大丈夫!確信持った!」

春は園田にめちゃくちゃな笑顔を向けてから、パタパタ2人の所に寄っていって、「別行動しよ!」と元気に提案した。



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