スプリング×ラブ!
お昼。

「亜依ちゃん、坂井くんっ!」
「あっ春ちゃん谷原くん!」

4人はフードエリアで待ち合わせた。
しばらくぶりに見た園田は、最初と違って透夜と笑っている。透夜も笑っている。

春からは、笑顔が消えた。



「山口、なに食べる?結構なんでもあるみてーだけど」
「えっと…あ、谷原くん私買ってくるよ!チケットおごってもらっちゃったし!谷原くんなにがいいっ?」
「あ、マージで!じゃあ俺カレー!」
「了解っ」

春が笑ってフードスタンドに走っていった。

「……山口?」

透夜は不思議そうに首を捻ってから、谷原に訊く。

「あの人、具合悪かったりしないの」
「いやー?元気元気」
「………そう」

園田は透夜の顔がかげったのを見て、切なそうに笑った。




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