スプリング×ラブ!
「わぁあ~キレイ~!」
園田は少しずつ小さくなっていく遊園地を見て、嬉しそうに声をあげた。
「うん、そだね」
透夜はそう返して、でも目は全く違うものを見ていた。春と谷原の乗る、ゴンドラだ。
(「……あー、なに話してんのかな2人」)
嫌だった。あんなに狭い空間に、なんで2人きり?そう思うとイライラは止まらない。
まず自分にイライラ。
次に春にイライラ。
(「無理に笑うなって……言ったのに!」)
ひきつり気味の笑顔だった。気づいていたのに、俺は何してるんだろう………さっきからずっとこの事ばかり考えていた透夜には、園田の声も話もほとんど耳に入っていていなかった。
「坂井くん…?」
「え?………ああ、ごめんなに?」
「あのね………っ」
(「ああ、告られるんだ、今」)
そう直感した瞬間、谷原と春がゴンドラの中でバランスを崩し、春が谷原の方へ倒れるのが見えてしまった。
「ああっ!」
園田は少しずつ小さくなっていく遊園地を見て、嬉しそうに声をあげた。
「うん、そだね」
透夜はそう返して、でも目は全く違うものを見ていた。春と谷原の乗る、ゴンドラだ。
(「……あー、なに話してんのかな2人」)
嫌だった。あんなに狭い空間に、なんで2人きり?そう思うとイライラは止まらない。
まず自分にイライラ。
次に春にイライラ。
(「無理に笑うなって……言ったのに!」)
ひきつり気味の笑顔だった。気づいていたのに、俺は何してるんだろう………さっきからずっとこの事ばかり考えていた透夜には、園田の声も話もほとんど耳に入っていていなかった。
「坂井くん…?」
「え?………ああ、ごめんなに?」
「あのね………っ」
(「ああ、告られるんだ、今」)
そう直感した瞬間、谷原と春がゴンドラの中でバランスを崩し、春が谷原の方へ倒れるのが見えてしまった。
「ああっ!」