海と空と、太陽と
あれから五分たった。
一人でいる時間はなんだか長くって。
教室を見渡す。
そこには勿論本田君も悠大君もいない。
気づいたら私は立ち上がってあの短期間だったけど三人でお昼いたあの場所に足を運んでいた。
今あの場所に二人でいるのかな。
あの場所付近は絶対に誰も立ち寄らない理由があった。
それは昔から伝わるものがあったから。
『異性での好きな人、付き合っている人がいない限りここに来ると一生恋人が出来ない』
と。
みんなはなぜか信じきっている。
だけどつい最近、私はそんな言い伝えが嘘だと確信した。
だって今現に本田君には彼女がいる。
あの言い伝えが本当なら彼女なんか出来ないよ。
まあ私は好きな人も付き合っている人もいないけど。
あの場所はもう、三人の部屋みたいなものだったんだ。
本田君が持ってきたふかふかのソファ。
三人で寝転がったりして寛いだっけ。
悠大君が持ってきたオシャレな白っぽいテーブル。
そこにお菓子なんか並べて色んな話して食べたっけ。
あの頃は毎日がパーティーみたいはものだったな。
薄暗い廊下の一番奥に行く。
…気づいたらあの場所に着いていた。
だけど部屋は暗くて。
誰もいないのかな。
私は思いきってドアを開ける。
少し古いドア。
音が廊下に響く。
左側にまっすぐ進むとソファとテーブルがあって。
誰もいない。
綺麗に部屋は片付けられていた。
もう一度ドアの方に戻って今度は右側に行く。
左右には本棚があって、
ずっとまっすぐ進んでいくと一枚の大きなオシャレな窓が…
「ゆう…だい君…??」
そこには椅子に座って脚を組んで寝てる悠大君の姿があった。
気持ち良さそうにスヤスヤ眠っている。
窓からは暖かい陽の光。
夏だというのに暑すぎなくて。
「…ん」
本当にこの人はかっこいいな。
なんて改めて思った。
みんながかっこいいと言うのを納得しない人はいないだろう。
顔はすごく整っていて、
肌は綺麗で。
サラサラした斜めの前髪に
少しだけワックスでふわっとした黒髪。
見るだけで吸い込まれそうで…。
つい、見とれてしまう。
いつもはこんなにマジマジと見れないから今日だけ特別。
身長、どのくらいなのかな。
私と全然比べものにならない。
178??
くらいかな??
長い脚。
制服のネクタイなんか崩さないで。
ちゃんと学校の規則は守るみたい。
悠大君はね。
本田君は…
ネクタイなんか緩めてるし…
髪は少し茶色で。
ワックスで良い感じに立てられてて。
いつも笑ってる。
…はぁ。
なんだか疲れた。
「…栞奈ちゃん??」
「へっ!!はえっ!!」
「なんだ、いたんだ」
「あ、えっと…」
どうやら悠大君は起きたみたい。
「来てたなら起こせば良かったのに」
「あ、ううん。気持ち良さそうに寝てたからさ」
「そ??」
「うん。…あ、てゆうか本田君は??」
もう食べて出て行ったのかな。
「基羅ならもうずっと来てないよ」
「えっ??」
来てない??
「俺今まで一人で食べてたよ??」
え、知らなかった…
「そうだったんだ…」
本田君、来てないんだ…
「うん。だから栞奈ちゃん来てよ」
「えっ、」
「俺一人とか寂しい」
か、可愛い…
「私でいいなら…」
あぁ、奈矢になんて言おう。
ごめんなさい奈矢さん、この顔に負けました。
「ありがとう」
もう、なにさなにさ。
その笑顔は。
反則です。
「そろそろ戻ろうかな俺も」
「あ、そうだね」
後十分か。
「教室行こうか」
「だねっ」
私は悠大君と部屋を後にした。
一人でいる時間はなんだか長くって。
教室を見渡す。
そこには勿論本田君も悠大君もいない。
気づいたら私は立ち上がってあの短期間だったけど三人でお昼いたあの場所に足を運んでいた。
今あの場所に二人でいるのかな。
あの場所付近は絶対に誰も立ち寄らない理由があった。
それは昔から伝わるものがあったから。
『異性での好きな人、付き合っている人がいない限りここに来ると一生恋人が出来ない』
と。
みんなはなぜか信じきっている。
だけどつい最近、私はそんな言い伝えが嘘だと確信した。
だって今現に本田君には彼女がいる。
あの言い伝えが本当なら彼女なんか出来ないよ。
まあ私は好きな人も付き合っている人もいないけど。
あの場所はもう、三人の部屋みたいなものだったんだ。
本田君が持ってきたふかふかのソファ。
三人で寝転がったりして寛いだっけ。
悠大君が持ってきたオシャレな白っぽいテーブル。
そこにお菓子なんか並べて色んな話して食べたっけ。
あの頃は毎日がパーティーみたいはものだったな。
薄暗い廊下の一番奥に行く。
…気づいたらあの場所に着いていた。
だけど部屋は暗くて。
誰もいないのかな。
私は思いきってドアを開ける。
少し古いドア。
音が廊下に響く。
左側にまっすぐ進むとソファとテーブルがあって。
誰もいない。
綺麗に部屋は片付けられていた。
もう一度ドアの方に戻って今度は右側に行く。
左右には本棚があって、
ずっとまっすぐ進んでいくと一枚の大きなオシャレな窓が…
「ゆう…だい君…??」
そこには椅子に座って脚を組んで寝てる悠大君の姿があった。
気持ち良さそうにスヤスヤ眠っている。
窓からは暖かい陽の光。
夏だというのに暑すぎなくて。
「…ん」
本当にこの人はかっこいいな。
なんて改めて思った。
みんながかっこいいと言うのを納得しない人はいないだろう。
顔はすごく整っていて、
肌は綺麗で。
サラサラした斜めの前髪に
少しだけワックスでふわっとした黒髪。
見るだけで吸い込まれそうで…。
つい、見とれてしまう。
いつもはこんなにマジマジと見れないから今日だけ特別。
身長、どのくらいなのかな。
私と全然比べものにならない。
178??
くらいかな??
長い脚。
制服のネクタイなんか崩さないで。
ちゃんと学校の規則は守るみたい。
悠大君はね。
本田君は…
ネクタイなんか緩めてるし…
髪は少し茶色で。
ワックスで良い感じに立てられてて。
いつも笑ってる。
…はぁ。
なんだか疲れた。
「…栞奈ちゃん??」
「へっ!!はえっ!!」
「なんだ、いたんだ」
「あ、えっと…」
どうやら悠大君は起きたみたい。
「来てたなら起こせば良かったのに」
「あ、ううん。気持ち良さそうに寝てたからさ」
「そ??」
「うん。…あ、てゆうか本田君は??」
もう食べて出て行ったのかな。
「基羅ならもうずっと来てないよ」
「えっ??」
来てない??
「俺今まで一人で食べてたよ??」
え、知らなかった…
「そうだったんだ…」
本田君、来てないんだ…
「うん。だから栞奈ちゃん来てよ」
「えっ、」
「俺一人とか寂しい」
か、可愛い…
「私でいいなら…」
あぁ、奈矢になんて言おう。
ごめんなさい奈矢さん、この顔に負けました。
「ありがとう」
もう、なにさなにさ。
その笑顔は。
反則です。
「そろそろ戻ろうかな俺も」
「あ、そうだね」
後十分か。
「教室行こうか」
「だねっ」
私は悠大君と部屋を後にした。