友達の延長線
不思議。
あたし……ドキドキするし。
「うん。リューって呼ぶね」
少し照れる。
「テンちゃん照れてんの?可愛いな」
リューはカーテンを閉めて、あたしのベッドに腰掛ける。
「あだ名初めてなの」
顔が赤くなる。
思わず下を向くと、リューに覗き込まれる。
「俺が一番?」
コクリと頷くと、顔を赤くするリュー。
「リューは友達?」
「うん、友達」
「そっか」
友達なんだ。
あたしはリューの手を握る。
すると驚いたようにあたしを見る。
「友達はね、手を繋ぐんだよ」