友達の延長線

コレはマチコとナチと同じ。

高校でも手を繋いで帰っていた。

「……さすが田舎」

リューはポツリと呟いた。

「へ?」

「何でもない。テンちゃんはそのままね」

「う、うん」

「コーラ、ラブラブ禁止っ」

先生がカーテンを開ける。

「チェッ、先生の意地悪」

リューはおどけて笑う。

あたしもつられて笑ってしまった。

「じゃあ、俺行くね」

「リューまたね」

「テンちゃんまたね」

手を振り保健室を出ていくリュー。

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