友達の延長線
エレベーターの敵視
「俺のクラスは4階ね。エレベーター使っていいから」
「っはい」
あたしは目を泳がせる。
だって三浦先生に手を握られたままだから。
と、都会はこんな先生ばっかりなの?
ふと疑問が湧く。
「友田もいるから平気だよ」
ニッと笑って、頭をポンポン。
「リューがいるんですか?」
「……名前呼び捨て?」
先生は物珍しそうにあたしを見る。
「え、まぁ。リューにそう呼んでって言われたから」
「ふーん、友田がね」
少し黒い笑みを浮かべた三浦先生。