友達の延長線

「ねえ、どー?お似合いじゃね?」

三浦先生はあたしをぎゅっと抱きしめた。

「うっぷ」

タバコの臭いに吐きそうになる。

「三浦っち、どこがお似合いだって?」

完全に吐きそうになっているあたしを見て、リューはケタケタ笑う。

「リュー、助けてよ」

あたしは手を伸ばす。

「バーカ、テンちゃんは馬鹿だよ」

リューはそう言って、先生の手を握って

「三浦っち、は・な・し・て」

ね?…リューは小首を傾げて可愛く笑う。

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