友達の延長線

お礼に馴れる


険悪なムードで教室に3人で向かう。

無言……。

「ココね」

リューはそう言ってドアを開け放った。

ふ、普通先生が開ける所じゃない?笑

ちょっぴり笑ってしまう。

「リュー遅ぇよ」

リューが入った瞬間、皆に囲まれる。

「おーごめんごめん」

済まなそうに笑う。

「友田はさ、俺までもこの輪に入れるんだよ」

急に隣から降ってきた柔らかな声。

そこにはあたしが今まで警戒していた三浦先生がいて…。

「あの輪の中ですか?」

コクリと頷く先生。

「リューは人気者ですね」

「三浦っち、昨日は飲んだのかー?こっち来なよ」

三浦先生を呼んだリュー。

「んな訳ねーだろ。一応教師なんだよ」

溜め息をつきながらだるそうに歩いていく。

コレは裏返しなんだな…なんてあてしは思ってしまった。

「テンちゃんもだよ!あ、そーだ!転校生来るんだよ」

「「えー!?」」

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