友達の延長線
「何々!?」
女の子たちが次々に集まってくる。
「あのね……プッ」
吹き出してしまって話にならない。
「もー、ユカリはツボ浅いよねー」
「えー浅くないって!」
「「浅いね」」
揃った言葉にまた吹き出す。
今ではこのクラスが大好き。
それはリューのお陰。
でも最近思い詰めている気がする。
女の子たちが去った後、あたしはリューの席に……。
「どーした?」
リューは優しく笑う。
えくぼあったんだ…。笑
あたしは隣の席に座る。
肘をついて、リューを見つめる。
「…思い詰めてるなぁーって」
「…」
一瞬戸惑った顔。
でもサッと笑顔になった。
「そんな訳ないだろーよ」
クスクスと笑うリュー。
「ふーん?数学教えてほしかったなぁーなんて思ってたの?」
あたしはしょうがなくボケる。
だって、そんな悲しそうな顔されたら、何も言えなくなるでしょう?
「それはテンちゃんね!」
「えっ、あたし?」
「プッ…テンちゃんこそヤバイよ」