友達の延長線
やはりそこには、女の子がいて……。
あたしを見て驚きの顔をする。
リューはあたしをサッと後ろに隠したのだ。
「やっぱりあたしを裏切るのね!?」
女の子はカバンをぎゅっとだいて言った。
「……裏切るも何も君と俺の間には何もないよ」
リューは少し複雑そうに言うと、女の子はカァッと顔を赤くする。
お、怒ってる……?
「何よ、その女!平凡すぎるでしょ!私の方が可愛いわよっ」
まぁ平々凡々ですけど……!
その子が顔を上げると…、私の方が可愛いもん。
ちょっと自信を持ってしまう。
「…リュー帰ろう?」
あたしはリューの腕に手を絡み付けて見つめる。
「うん」
リューは断れたのが新鮮だったのか、嬉しそう。
女の子を置いて帰ろうとしたら、女の子がポッケからとんでもないものを取り出したのだ。