友達の延長線

な、ナイフだ。

リューは気づいていない。

あ、あたしが守らなきゃっ!

女の子が躊躇いもなく突っ込んでくる。

リューをトンッと強めに押した。

するとヨロッと前につんのめったリュー。

あたしはわざとカバンにナイフをささせたのだ。

教科書を多量に詰め込んでいたため、簡単には抜けない。

女の子は「うーうーっ」と頑張ってもナイフが抜けることはなかった。

「テンちゃん!?」

「ユカっ!?あんた乱闘して何してんの…ひっ先生っ!」

実良に見つかってしまい、先生を呼ばれて大事になってしまった。

やっぱりこの子はリューのストーカー。

リューに告白したんだけど振られてしまい、逆恨みも兼ねてあたし!?、に目をつけたんだとか!

どーしてあたし!?

そこは普通リューじゃない?笑

< 36 / 76 >

この作品をシェア

pagetop