友達の延長線

夏休み前の憂鬱


「テンちゃーん」

「何ー」

テスト明けの休み、リューはあたしの家に上がり込んでいた。

「漫画全部読んじゃったよー」

あたしのベッドに寝転がりながら、漫画を読んでいたリューは口を尖らせた。

「えー、新しいの買ったよー?」

「マジでー!?」

あたしの本棚を読みあさっているリュー。

1年くらい経てばこんなに仲良くなれるのか?

なんて思うあたしは馬鹿だから?笑

「あーこれ新巻じゃんっ」

嬉しそうに読み進める。

「リュー読みたいって言ってたから」

あたしが数学をやりながら呟いた。

「……あー」

少し声を漏らすリュー。

チラリと見ると、リューは顔を赤く染めてコッチを見ていて…。

ん?

あたしが首を傾げる。

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