友達の延長線

あたしの手を引いて立たせてベッドの端に座らせる。

「…嫌になったら言ってね」

念を押されて、頷く。

手を握られて…。

「…テンちゃん、嫌?」

首を横に振る。

「じゃあコレは?」

今度は恋人繋ぎ。

あたしは全然嫌じゃなかった。

首をまた横に振る。

今度はぎゅっと抱きしめられた。

ドキッと跳ねた心臓。

でも…それは嫌じゃないの。

「…嫌?」

「嫌じゃないよ」

「…そっか」

少し安心した様子。

「どーしたの?」

あたしは自然にリューを見上げる。

「…もう少し、やらせて」

呟くように言われて…。

ゴロッとあたしの膝に頭を乗っけた。

「これは嫌だ?」

「…ううん。嫌じゃない」

何故にこんなことをしているのだろうか?

いつものリューはこんなことしないのに。

それに雰囲気からして違う。

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