友達の延長線

「じゃあ…」

探すように見つめられて……。

顔が赤くなる。

気になる人とこんな状況は辛い。

でも嫌じゃないから…ダメなんだ。

急に…起き上がったリューはあたしの肩を優しくトンッと押した。

意外な行為に体は倒れる。

リューもそのまま倒れていく。

背中はベッドについていて……リューの顔が目の前。

顔の横には手。

あたしに跨っているリューはとてつもなく近くて…。

「………嫌?」

リューも少し顔を赤らめている。

「…い、やじゃない」

ドキドキと心臓が鳴り響く。

頰に手がスッと触れられて、驚きでピクッと反応してしまう。

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