友達の延長線
「ナチ……」
女の子は呟くように言って…。
え、なにコレ。
俺が助けなきゃいけないよね⁉︎
「…ちょっ」
ちょっと待って!
目を閉じようとする女の子。
「もう好きじゃないよ」
そんな言葉とともに少し力なく微笑んだ。
ギュッと掴まれたような心臓。
長い睫毛を少し震わせて、目が閉じられる。
顔が真っ青で、血が通ってないみたいに冷たくて……。
俺は冷や汗が背中に垂れる。
『助けてくれ』
何処からか聴こえてきた男の声。
携帯を見ると通話中……になっていて、コレは助かったって思った。