唄姫〜君に届け〜
私と彼




「ナナ?また見ているの?」



パシャリと音を立てて私の横に来たのはサン姉さんだった









「はい。今日もあの方が陸にいるんです」




そう言った私の視線の先にいるのは黒髪の愛しい彼




少し肌寒い風が彼の髪を弄ぶ


私の見ている彼はいつも外に出ては、遠くどこかを見ている






・・・・・・・切ない瞳で
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