初恋日和
ぼーい・みーつ・がーる
高校3年生、春。
外はすっかり青空で桜の花びらはひらひらと舞っていた。
始業式も終え、私は友達とファストフード店で楽しくお喋りをしていた。
「よかったあ、今年もあんたと一緒で!」
「私もだよ〜ほんと、今年も楽しい一年になりそう☆」
「絶対なるっ!てか絶対楽しくしよ!」
「うん、でも今年は受験が待ってるからそれまでは楽しいことはお預けだね…」
「んもぉ、癒衣はほんと真面目すぎ…そんなんじゃ彼氏なんか出来ないよ?」
「か、かかかか彼氏⁉︎」
その単語に私は少し動揺してしまった。