初恋日和
「おはよ〜癒衣!あんたが遅刻ギリギリなんてめっずらし〜!いったい何やってたのよー」
「ちょっとメッセージ返信返してたら結構長引いちゃって…」
「なになにー?もしかして男?男なんだな⁉︎」
「うん、まあそうだけど…」
すると夏樹はガッツポーズをして叫んだ。
「癒衣にもとうとう春がきたかー!きゃー!やるじゃん!」
「ちょ、いま梅雨だから!春じゃないから!」
どうやら夏樹はテンションMAXに達しているようだ。
この状態の夏樹はなかなか面倒である。
私はどうしようもない夏樹を放置することにした。
ピコン♪
と、またいきなり通知の音が聞こえた。
「あれメール?何かのお知らせとかかなあ?」
そう思って携帯を開いてみるとそこには『Happiness Clover』からの新着メッセージだった。
慌てて画面を読み込むと新着メッセージの送り手はあの”ユウ”という人だった。
「何で?さっきの3通目で会話は終わったはずじゃ…」
私は少し不思議に感じながらメッセージの内容を読んだ。
”こんにちはです!
何かもっと話してみたくなってしまいまして(>_<)
いま授業中だと思いますのでまた気が向いたら返信くださいね(^o^)
楽しみにしています!”
「私と話がしたい…?顔も知らない人とそんなに会話って続けたいものなのかな…」