初恋日和

「おはよ〜癒衣!あんたが遅刻ギリギリなんてめっずらし〜!いったい何やってたのよー」

「ちょっとメッセージ返信返してたら結構長引いちゃって…」


「なになにー?もしかして男?男なんだな⁉︎」

「うん、まあそうだけど…」

すると夏樹はガッツポーズをして叫んだ。

「癒衣にもとうとう春がきたかー!きゃー!やるじゃん!」

「ちょ、いま梅雨だから!春じゃないから!」

どうやら夏樹はテンションMAXに達しているようだ。

この状態の夏樹はなかなか面倒である。

私はどうしようもない夏樹を放置することにした。

ピコン♪

と、またいきなり通知の音が聞こえた。

「あれメール?何かのお知らせとかかなあ?」

そう思って携帯を開いてみるとそこには『Happiness Clover』からの新着メッセージだった。

慌てて画面を読み込むと新着メッセージの送り手はあの”ユウ”という人だった。

「何で?さっきの3通目で会話は終わったはずじゃ…」

私は少し不思議に感じながらメッセージの内容を読んだ。


”こんにちはです!

何かもっと話してみたくなってしまいまして(>_<)

いま授業中だと思いますのでまた気が向いたら返信くださいね(^o^)

楽しみにしています!”


「私と話がしたい…?顔も知らない人とそんなに会話って続けたいものなのかな…」
< 10 / 23 >

この作品をシェア

pagetop