初恋日和
「あの、…さ」

「なに?」

「あの…」

「…?」


睡魔が襲いかかり今にも寝てしまいそうな私は、うつらうつらと聞いていた。

「その、なんか…ある、じゃん?あの…今流行りのも、萌え…」

「もえ…?」

「とっ、とりあえずさ…あの、寝るんだったら電話つけっぱで枕元において…ね、寝てほしい…っていうか…」

「え?…あ、うん…おやすみぃ」


この時、何故彼が電話をつけっぱなしで寝て欲しいのかよく分かっていなかった。
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