初恋日和

”こんにちは。初めまして(^-^)/

ユウと言います。

プロフィール見る限り、趣味とか合いそうなんでよかったらお友達になりませんか?

承認待ってます〜(^_^)”



メッセージの内容は至って普通。

強いて言えば初めての人に、しかも年上に顔文字使ってくる辺りがなかなかだ。

「夏樹は知らない人の申請には気をつけなさいって言ってたけど…ま、いっか♪

私は早速承認ボタンをポチリと押し、軽い返信文を書いて送った。

するとすぐに返信がきた。


”承認ありがとうございます!(≧∇≦)

めっちゃ嬉しいです!

これからよろしくお願いします!(^-^)/”


年下らしい、とても可愛らしくまた顔文字付きの文章で送られてきて私は少し気持ちがほっこりしていた。

そんなやりとりを2、3通続けた。



が、そう思っていられるのも束の間。

気づくと家を出なければいけない時間をとうに過ぎていた。

「やばっ!遅刻する!走れ〜!」

全力で学校まで走り何とかギリギリ間に合ったが、雨の中走ったので靴下と靴がびっしょり濡れていた。

「最悪…うう…」
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