ヒーローな俺が倒したり、恋愛したりしてみるハイパーな物語。
ガチャリ
ドアがあいた。
「はい、氷石ですけど…どちら様ですか?」
いやいや、また冗談をw
「母さん、俺だよw 遅くなってごめん」
家に入ろうとすると、母さんが行こうとする道をふさいだ。
「家は子供がいないんですが…なんかの間違いでは?」
母の顔は至って普通。というより真顔。嘘を言ってるようには見えない。
俺がいなかっことになっている?
……あ、そうだ。
ヒーローになる条件。
氷石翔はいなかったことになる。
……いなかったことになる。
いなかったことになる。
「すいません。間違えました。」 
今のおれは、こう言うしかない。
「ですよね、気をつけて。」
ガチャリ。ドアは閉じる。
泣きたい。すごく。今まで喧嘩したりもした。ごはんを作ってくれた。育ててもくれた……そんな親はもういない。

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